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音楽的に変わってしまった前作よりも、もっと変わった当作品 |
サウンドがシンプルになり、大衆け形の雰囲気と曲を取り入れた前作『ザ・ケーム』。その次に発表された当アルバムは、前作よりも大衆け形をもっと強調させた作品だ。前作同様に大ヒットしそうな曲ばかり並んでおり、雰囲気的には前作の延長線上にあり、収録曲も同様である。しかし、サウンドは前作よりもシンブルではない。
ところが、クイーン独特のコーラス・ワークがほとんど無くなっており、ギター・サウンドも普通の感じが多い。『みんなでシンセサイザーを使っているのであれば、われわれも徹底的に使用する』とフレディー・マーキュリーは言っていたが、当アルバムを聴くと目立った箇所はないのだが.....。ベース部分だけシンセ系が目立っているように思える。
音楽に対する時代の流れは恐ろしいもので、その流れにあわせてバンドの音楽スタイルを変えていかないと、バンドは最終的に消滅する運命をたどる事になる。そういうことで前作で音楽試行をして当アルバムで全面的に変えたと思われる。
現在のクイーン・ファンにとって当アルバムは最高のアルバムといえるし、クイーン・ファンでなくても受けはよいはずだ。特にテビット・ボウイとの競演曲『アンダー・プレッシャー』の出来栄えは非常によく、時々スリリングな展開になるのがたまらない。何回も聴きたくなる。
私はクイーンのアルバムを1枚目からず〜っと買い続けて愛聴しているが、やはり1〜5枚目あたりが大好きだ(ブ厚いコーラス・ワークと独特のギター・サウンドでオーケストレイションを造り、それを生かしてドラマティックでスリリングな曲展開をしているハード・ロック・ナンバーやバラード・ナンバーばかり)。
しかし、それはそれで当アルバムも何回か聴いてみると『その時代のブームに合わせたクイーン版の当アルバムは大ヒットしたが、ヒットした理由はうなずける』と思う。ちなみに、この手のアルバムは当アルバムで終わっている。
私のクイーンの好み(前記の通り)であれば評価は星1つ。しかし、現在のクイーンやこの手の音楽が好きな方には星5つのアルバムだと思う。
最後になってしまったが、当コーナーで紹介しているCD『ホット・スペース』は、デジタル・リマスターで2004年に再発された紙ジャケット仕様の日本盤だ。
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