とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 1,298 円
このCDはハリー・ニルソン最初期のLP3枚をCD2枚にまとめたものです。ニルソンといえば、ウィズアウト・ユーを最初にヒットさせた人、というイメージが強烈ですが、あれはエルトン・ジョンのストリングアレンジで一世を風靡していたトニービスコンティによる分厚い音が印象的なわけで、本CDには実に繊細なアレンジの曲が並んでいます。
バート・バカラックに対するイギリスの返歌といったらいいでしょうか。個人的には、この六十年代末期のニルソンは、バカラック、グレン・キャンベル(&ジム・ウェッブ)と共に当時のポップス特有ののびのびとした解放感と、ポップスとカントリーの狭間での不思議に幻想的な音として愛聴しています。
最近リバイバル気味の"Everybody's talkin'"も入ってますが、むしろ"Sleep late, my lady friend"や"Don't leave me"が聞き物です。楽曲のメロディー、静と動が際立つアレンジ、ボーカルがすばらしい。特に1st.であるDisc 1 には、やりたいことを目いっぱい詰め込んだのか、天才的な工夫が盛りだくさんです。
なお、後にジョン・レノンとの交流がよく知られる彼ですがニルソンはアメリカンです。だからこそ、超アメリカ節を書き上げるRandy Newmanの楽曲を取り上げた"Nilsson sings Newman"のような素敵なアルバムができたわけです。