ナナ・ムスクーリのロマンスを歌ったベスト盤。ナナは、確かギリシャ人で、フランスを舞台に活躍し、主に英語で歌う。このことから、彼女はギリシャのワールド・ミュージシャンともフランスのワールド・ミュージシャンとも云われる。このアルバムには、主にカヴァー曲で構成された16曲が収められている。アルバム自体が素晴らしいが、特に輝いているのが、3,7,8、10、14、16曲目で、特に8曲目のyesterday はビートルズのカヴァーである事は勿論だが、彼女に料理されると、元ネタより、遥かにエモーショナルな曲となる。透明感のある vocal が軽々と高らかにに舞い上がり、聴いていて実に気持ち好く、清々しい。実は、私はビートルズの yesterdayを、let it be や hey jyudo 程には全く評価していなかったのだが、私にとっては、boys U men やこのナナの様に、異なるアプローチではあるが、カヴァーされてみて初めて、ああ名曲だなーと改めてpaul のソング・ライティングの才の高さに驚かされる。同じような事が carpenters の ticket to ride や bananarama の help に於いて云える。
abba や simon & garfunkel、 celine dion のカヴァーも又ナナが歌うと伸びの在る歌唱でその美しさ涼やかさが際立つ。
vocal ファンにはとっておきの1枚であろうし、ヨーロピアン・ワールド・ファンに特にお奨め。価格もgood。