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MSGはゲイリーとマイケルのバンドだと再認識 |
よくマイケルはボーカリストに恵まれないギタリストと言われました。同年代に同じくHR界の巨頭とされたリッチーブラックモアがI.ギラン、R.ディオ、G.ボネット、J.ターナーという名Voを従えていたのに対し、マイケルはF.モグ、G.バーデン、G.ボネット、R.マコリー等とG.ボネットを除けばマイケルと対等に戦える技量のあるVoと組んでいたとは言いがたい状況でした。それでもマイケルがギタリストとして評価されるのは何ゆえでしょう?テクニックだけで30年以上も評価され続けることはできませんし、事実マイケルより弾けるギタリストはたくさんいます。
リッチーは自分の作りたい曲に合わせたVoをバンドに入れるのに対しマイケルは基本的にVoに合わせた曲作りをしていると思います。故にUFOにしてもゲイリーにしてもマコリーにしてもマイケルとやっている時は良かったのにマイケルと袂を分かって以降ほとんど日の目を見ることがありません。それだけマイケルはVoの能力を引き出す曲作りが上手いといえます。
そのVo技量を引き出す作曲センスこそがマイケルが長く活動できた理由だと思います。
ゲイリーバーデンというVoは不思議なVoで、高音シャウトや広い声域などは無いのですが、ブルージーな歌い方と外しそうで外さない微妙な高音域の不安定さが逆に聞くものの心をくすぐります。
その微妙トーンがマイケルのミドルブーストされたフライングVのトーンと絶妙なマッチングを見せます。
遠い昔、互いに若かった恋人が別れた後様々な恋愛を経験した上でたどり着いたのが昔の恋人だった。このアルバムの2人のプレイは正にそんな感じを受けます。
曲は近年のマイケルになくアグレッシブに弾きまくっているものが多く、ヘヴィー、アップテンポ、ポップとバラエティに富んでいます。ソロに関しては近年のマイケル作品の延長線上にあり、組み立てられたメロディより手癖によるアドリブプレーが多いため、かつての名曲Red Skyでのバイオリンスケールのような変わったフレーズは出てきませんが、ペンタトニックスケールを基調としたマイケル節がよりらしさを強調しています。
正にMSG黄金期を彷彿させる名盤です。
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