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FM番組『BBCイン・コンサート』の貴重な音源からの良質ライブ |
説明に入るまえに読んでくださる方に伝えたい。曲の感じや演奏の感じ等の説明を記載しているが、その部分に対してはあくまでも私個人が感じた事でり、聴く人によって個人差があるため、私の記載した曲の感じや演奏の感じ等の説明はあくまでも参考としてとらえてほしい。
各バンドのライブを紹介している放送番組がBBC放送でもあった。その放送番組とは『BBC IN CONCERT』というものである。そのBBCスタジオの倉庫から廃棄処分されないでいた第2期ディープ・パープルのBBCスタジオで行われたライブ(観客を大勢呼んで行われた)を完全収録したマスター・テープが2本偶然に発見された。
検証してみると、1本は1970年のもので、BBC放送局のスタジオ・ライブ用中ホールに観客を大勢呼んでコンサートをやり、それを完全収録したもの。もう1本は1972年のもので、BBC放送局のスタジオ・ライブ用大ホールに観客を大勢呼んでコンサートをやり、それを完全収録したもの。どちらも保存状態が良くいため、支障なく完全に再生する事ができる。また、ミキシング状態や音質も良かった。両方とも観客が大勢いる前で行ったスタジオ・ライブで、どちらにも司会者がおり、所々曲の始まる前に司会者によるMCが入っている。すなわち、司会者によってコンサートは進められたようだ。その方法の考えは、ただコンサート内容を放送するのではなく、FM番組としての放送用の楽しいライブという考えから来たものらしい。
【イン・コンサート 1970】
4曲のみ演奏されているが4曲とも長い曲のためである。この4曲はコンサートの時に必ず演奏する曲で、通常は非常に長い演奏をしている。この頃のディープ・パープルのライブは1曲に対する演奏時間が非常に長く、曲によっては30分を超えるものもあった。なぜ長いかというと各メンバーのソロ・パートが異常に長いからである。主にリッチー・ブラックモアのギター・ソロとジョン・ロードによるキーボード・ソロだ。迫力あるバンド演奏をバックにソロ演奏するのではなく、低い音量でシンプルなバックの演奏で長いソロをやるのである。また、バックの演奏なしで長いソロ演奏するのも多い。このために1曲に対する演奏時間が長い。長いためにコンサート自体の演奏曲数もアンコール曲含めて7曲ぐらいしかない。しかしコンサートの時間は1時間30分〜2時間くらいだった。
ディープ・パープルの熱心なファンやコンサートに実際いったファン、または各メンバーの演奏をじっくりと聴くファンなどじゃないと聴けない。飽きてしまうだろう。ましてやライブ・アルバムは音だけのものなので聴くとなおさらすぐ飽きるであろう。しかし、BBCイン・コンサートである当収録の演奏は普段コンサートで演奏している方法と違う。ソロ・パートもあるがあくまでもバンド全体の演奏とサウンドを聴かせ、また、曲自体を聴かせる演奏をしている。FM放送を聴くリスナー及びBBCスタジオに見にきている観客はディープ・パプルのファンだけではないからだ。だからといって気の抜けた演奏ではない。4曲とも迫真の演奏で、さすがディープ・パープル!アレンジもよく抜群のアンサンブル力と迫力のある演奏だ!と思うであろう。
なお、司会はジョン・ピールで1曲1曲ごとに司会者の話があり、それは曲が始まる前に解説者的な言い方で話しをしている。司会者の音量は高い。
【イン・コンサート 1972】
8曲演奏されており、この中の6曲が名盤『マシーン・ヘッド』からの曲だ。この時は新作の紹介的な意味でこのようなセット・リストになったのであろう。めったにライブで聴くことができない『メイビー・アイム・ア・レオ』や『ネヴァー・ビフォア』が原曲を忠実に演奏している。その他の曲は基本的に原曲を長めのアレンジで演奏しているが、原曲の持つイメージを壊すことなく実にいい演奏をしている。また、上記のイン・コンサート1970で記載したが当コンサートでも同じ考えで演奏している。すなわち、いろんなリスナーを飽きさせないアレンジ内容となっているため、ソロばかりが目立つ極端に長い演奏にはなっていない。『スペース・トラッキン』は当コンサートの目玉の曲のため、長い演奏となっているが初めから最後まで迫力ある演奏となっている。名盤『ライブ・イン・ジャパン』での演奏構成が似ているが、どちらかといえば当ライブの方が構成上のアレンジが数段上であろう。
ここでの司会もジョン・ピールが行っている。しかし、イン・コンサート1970の時と雰囲気が一転している。司会者によってコンサートが進行していくのだが、この雰囲気が実いい。大変明るくて楽しい雰囲気のコンサート展開なのだ。ジョン・ピェールの司会はどの部分でも楽しそうに話をしている。なごやかな口調で1曲終わるたびにメンバーや観客に話しかけて次の曲を演奏してもらうという手順であり、大変なごやかでいいスタジオ・コンサートになっている。
上記でも記載したが、当アルバムは普段のコンサートの時の長い演奏と違い、ソロ・パートもあるがあくまでもバンド全体の非常にまとまった演奏と構成力とサウンドを聴かせ、また、曲自体を聴かせる演奏をしているため、どんなファンでもディープ・パープルの演奏の素晴らしさを聴くことができ、彼らの技術も知る事ができる。
上記で記載したとおり当初は2枚組LPだった。しかし、LPの収録時間の制限により1970年・1972年両方のライブから観客MCや司会MCを一部カットし、1972年ライブから演奏曲の2曲『メイビー・アイム・ア・レオ 』と『スモーク・オン・ザ・ウォーター』がカットされた。その後、CD2枚組(ダブル・プラケース仕様)で再発となったがLPの内容をそのままCDにしただけであり、カットされた部分は入らなかった。だが、マスター・テープ全部をデジタル・リマスターして完全に2枚のCDへ収録したものが再発された。これは2種類のアイテムがあり、ダブル紙ジャケット仕様とプラケース仕様で各仕様は時期をずらして発売された。カットされた観客MCや司会MCと演奏曲の2曲『メイビー・アイム・ア・レオ 』と『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のすべてが収録され、コンサートの全容をノー・カットで聴くことができ、しかも良質サウンドで味わえる。このデジタル・リマスターによる完全盤は何回も再発を繰り返している。
最後になってしまったが、当コーナーで紹介しているCD『In Concert』は、ノー・カット収録の2001年に再発された2枚組米国盤である。
参考になったかどうか自信ありませんが、すごく長い説明を読んでいただき、誠にありがとうございます。
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