良い / 口コミ件数 : 2件
ブロンディー復活ののろしを高々と上げた記念すべきアルバムである。それに相応しい佳曲がズラリと並んでいる。デビーはいつまでも本当にチャーミング。カリスマ的に美しい人の放つバイブレーションとは何と突き抜けたものだろう。このCDにはバンド円熟の姿がある。演奏もボーカルも大人のロック。そこに熟女に移行したデビーがいるワケだ。声が低音が良く出るようになっている。もっと評価されて然るべき非常に上手い歌手である。また歌詞の語り、ラップもお手の物。曲はストレートロックからバラード、カントリー調、ジャズ風、スカ、と盛りだくさんで印象的で優れた楽曲が並んでいる。バンドの演奏にも手慣れたスゴミが感じられる。
17曲入りインポート盤の場合、最後の3曲はライブ録音で、デビーと観客とのやり取り、掛け合い、歓声、が混じり一段とエナジーが上がる。一言で言って、非常にクオリティーの高いアルバムである。期待を遥かに上回った。中でも「マリア」は出色で、何百回聴いたか分からない。ビートルズのアイ・ソー・ハー・スタンディングゼアに匹敵する、ロック史に燦然と輝き続ける名曲だと確信する。そこにはいつの時代も咲き誇る若い娘達の「永遠」がある。今は若さを過ぎたデビーが歌うことで更にこの曲の深みが増している。ブロンディーファンはみんな分かっている。マリアとはデビーのことだと。
70年代のブロンディとは、まったく別物と理解したうえで購入することをお勧めします。アルバム全体としては少し音に手を加えすぎた感があり、どぎついアレンジが耳につくと感じる方もいると思います。『マリア』は、そういった感じがなくて、男性ボーカルと女性ボーカルが綺麗にチェンジして、気持ちいいロックにしあがっている曲です。