とても良い / 口コミ件数 : 8件
価格 : 843 円
このアルバムが発表されたのは78年末。そう、ピストルズのあの名盤からたったの1年ちょっとしか経っていないし、解散ライブからはほんの何ヶ月。確かに「METAL BOX(SECOND EDITION)」は凄い。しかしこのファーストで初期PILのすべてのエッセンスは堪能出来る。メンバー全員が新しい音楽(パンクではない何か)を作り出そうと気概に満ちていたに違いない。キースレヴィンの鋭利なギター、ジャーウォーブルのぶっといベース、ジムウォーカーの的確なドラム、そしてジョンの叫び。当時の写真を見ると彼らも凡百のパンクバンド並の容姿だがその内容は別物。発表当時はあまり評判が良くなかったそうだし、今聞くとあの名盤との連続性も確認出来るのだが、すでに新しい領域に足を踏み入れていることは「RELIGION」等を聴くと分かる。何しろ巷ではまだパンクス達がうじゃうじゃいてツバを飛ばしていたのだ。この時代にリアルタイムでロンドンにいたらひと月が一年にも感じられたことだろう。
今でもことあるごとに聞かずにはいられないアルバム。このアルバムの何が凄いって、キースレヴィンのギターが冴え渡っている!こんなギターは今でも聞くことができないくらい凄い!New Age SteppersやCreation Levelのギターも攻撃的てなかなかのものながらやはりこのアルバムのギターはより破壊的である。曲だってジョンライドンの真骨頂!ピストルズ以上にこちらの方が破壊的で、"アナーキー"な不協和音がそこらかしこ。しかも不思議なことにポップ!このアルバムは「もうパンクは終わった。」とその法王が宣言しながら次のWAVEをものの見事に開示した記念的な作品である。
NANAの影響か知らないが、ピストルズと言えばシドヴィシャス!ジョンライドンって誰?シドがボーカルじゃないの?とかいうとんでもない認識の音楽ファンが増えているが、シドとジョンではそもそも音楽的な影響力と才能に差がありすぎて比較するのが馬鹿げているだろう。圧倒的なピストルズの知名度に比較して同じボーカリストが結成しているPILの知名度の低さはどうにも納得がいかない。本作はジョンのロック死亡宣言の後、死亡宣告後のロックの姿を提示した孤高の名作である。素人同然のメンバーが感性だけで叩き出した常識はずれのサウンドが後にポストロックの流れとして主流となっていく。特に本作ではキースレヴィンの鋭利なメタリックな響きのノイズギターが圧倒的でこの当時によくこんな音を出したもんだとその革新性に驚く。後の傑作2作と比較すると、まだ表現が稚拙な部分もあるが、ロックというよりテクノな感覚のバンドサウンドは、一見すると非常に単調で難解に聞こえるかもしれないが、聞き込むとその音色に魅了されるだろう。シングルのパブリックイメージだけはアルバムと異なってかなりポップだが、いきなりこんなカッコいい曲を出してしまうところがジョンらしい。
僕の印象としては、ピストルズで遣り残したこと、と、これからやりたいこと、っていうのをやったアルバムじゃないのかな?という感じ ThemeとかReligionは確かに良い曲なんだけど、僕としてはこのアルバムはAnnalisaとLow Lifeを楽しみたいですね〜 ピストルズのEMI並にかっこいい
あのジョンが心の底から何かを伝えるがために 真っ正面を向いているかの様なそぶりを全編に 撒き散らした衝撃のPiLファーストであり 実直な若さがほとばしる珍しいアルバム annalisaはPiL史上燦然と輝く正統のラブソング(あるいは異性への憧憬)だった。