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とにかくリズムが活きている。80年代「ポップ」でここまで優れたリズム認識のものはそう |
た当時から「すごいアルバムだ」と思っていたが、今日的視点から見てもすごい、いやむしろこのすごいアルバムをどうして85年につくりえたのだろうという気にさせられる。 何よりもリズム担当のフレッド・メイハーのこだわりに脱帽。コンピュータで打ち込みをしてるであろうに手入力基本でクオンタイズ(音符をそろえること。これをすると打ち込みくさい音になる)を極力しないとか、高音と低音を強調した音色にすれば洗練された感じに聴こえるのに、あえて中音域を前に出した音色にこだわったり(結果ストリート〜ヒップホップっぽい仕上がりのリズムトラックに仕上がっている。いまでこそサンプリングが当たり前だから常套的な手段になっているが、当時からすればかなり先鋭的なセンスと言えよう)。ちなみに、たぶんグリーン本人はそのすごさを理解していなかったのではなかったろうか(そうじゃないと次作『プロヴィジョン』で上記の要素が大幅に後退して箱庭みたいにこじんまりとまとまってしまった理由が分からない)。 今でこそポップ・ミュージックにおけるリズムの重要さは誰もが認識するところとなったが、当時そこまで尖鋭的なリズム認識を自覚し音楽制作に持ち込んでいたのはピーター・ガブリエル、アインシュトゥルツェンデ・ノイバウテン(および音色を真似したかったデペッシュ・モード)や裏方のスティーブ・リリーホワイト、ヒュー・パッジャムくらいのものだったろう。 そういう状況下で、ストリートの黒人達と同じように直感だけを頼りにここまで強く優れたリズムアプローチをメインストリーム・ポップのフィールドに持ち込んだというのは本当にすごいと思うし、もっと評価されていいはずだ。 |
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