とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 2,595 円
79年のドゥビーズ解散後は、良質のAORを作り続けてきた、M.マクドナルドのソロ2作目(85年リリース)。今だ現役で活躍する彼のキャリアにおける最高傑作であり、数多あるA.O.R.の名盤の中でもTOPクラスの完成度だろう。85年という時期が、A.O.Rとしてカテゴリーできるか否かは判断が分かれるところだが、82年リリースの前作よりもテイストは「よりA.O.R」的で、ドゥビーズの呪縛から開放されたかの如く、「ロマンティック・ハード」にこだわった楽曲構成になっている。恒例のケニー・ロギンスとの共作曲“?”やギターソロが決まりすぎているランディ・グッドラムとの共作曲“?”などの、アップテンポな曲も高レベルだが、“?”、“?”、“?”の3曲は、踊れてしまいそうなくらいビートの効いた、実に「ソウルフル」な曲。マイケルのヴォーカルスタイルにマッチしていて、ギターを聴かせるアレンジも見事と言うしかない。後半の“?”、“?”、?”の3曲で、典型的なA.O.R.を展開されては、完全にギブアップ。唯一、B-3オルガンを刻む得意技を披露しているのは“?”だけで、全編、A.O.R.の王道を楽しめる、大傑作である。
ケニー・ロギンスとの共作ナンバー?は、ケニーのバージョンよりかなりヘビーで、ボーカルもかなり熱めに歌われています。アルバムのA面にあたる?までは、結構重い目の作りに、B面はミディアムテンポの曲が主体になっています。エレピの繊細な音が印象的なバラード?は、タイトル曲と並んで、このアルバムの白眉と呼べるナンバー。ドゥービー在籍時に、グループ活動と並行して作った前作を上回る、マクドナルド節全開の快作です。ただ、残念なことにこのアルバム以降は、長期のスランプに入ってしまいます。いい曲がパタッと書けなくなってしまうのですが、リフを中心に書き上げていく作曲スタイルによるところが大きいのではないかと思います。最近はモータウンのカバー物に活路を見出そうとしているようですが、このアルバムのようにレベルの高いオリジナル曲をメインに据えたアルバムを、再度発表して欲しいものです。