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The Flowers of Romance

The Flowers of Romance

とても良い / 口コミ件数 : 12


価格 : 1,107 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:12 1 2 3 次ページ
1.  とても良い junjackさん 書き込み日: 2005年05月25日

すべてはリズムのために

このアルバムが発売された当時は、
「日本の和太鼓」や「アフリカの民族音楽」をヒントに作り上げられた作品と言われていましたが、
インタビューでジョンは、
「違う。これは、古い時代に教会で使われていた宗教的な音楽だ。」
というような事を言っていました。
同じ質問に対する答えも、その時々で答えが違うジョンのことなので(笑)、
真偽のほどは定かではありません。
ただ、打楽器が主役となって作り出す怒涛のリズムは、
圧巻としかいいようがありません。
元ネタが何であっても、そんなことはどうでもいいのです。
現在、世の中にあふれている機械で刻まれるペラペラのビートとはわけが違うのです。
時には、ジョンのヴォーカルやキースのギターまでもが打楽器と化して、
ひとつのリズムの塊を作って吐き出しています。

ジョンの歌声は前作同様、というか、さらにお経度・呪文度に磨きがかかっています。
しかし、キースの空間を切り裂くようなヒステリックなギターは、あまり聴くことができません。
収録されている曲の性格上、仕方のないことだと思うのですが、ちょっと残念です。
ギターは、ほとんどが効果音的な扱いです。
また、その役割も、キーボード取って代わられる場面が多くなっています。
ただし、「Go Back」では、痺れるようなキンキンしたギターが聴けます。
これはカッコいいです!
もちろん、その他の曲もビリビリきます。
スピーカーで大音量で聴くも良し! ヘッドフォンで聴くも良し!
神経を揺さぶって、飛ばしてくれます!!

初来日のライブで、「Flowers of Romance」や「Under The House」を生で聴いたのですが、
やっぱりレコード(CD)の方がかっこいいです。
このアルバムのグルーヴは、再現不可能だと思います。

ベースのジャーが脱退したために、
このアルバムではこのようなスタイルを選択したのかもしれないのですが、
「ここにジャーのベースが乗っかってきたら、どんなにすごいことになっていたのだろう…」
と、ありえないことを想像してしまったりするのです。

それと、このアルバムをリリースした頃に、
ジャネット・リーがメンバーとして加入しています。
何をしている人なのかが、ずーっと気になっていたんですが、
ジョンが言うには、
「キースが連れてきたんだけど、結局彼女は何もしなかった。」
やっぱりそうか…(笑)



2.  とても良い parasitic_gap1979さん 書き込み日: 2003年05月10日

ポスト・パンクの名盤

ピストルズ時代は「未来なんてねぇーぜー、おい!!」って叫んでいたジョニー・ロットンであったのだが、ロットン(rotten=「腐れた」の意)なんてしみったれた名前を捨てて、本名のジョン・ライドンとして未来を作っていく決心をすることとなり、その証として結成したバンドの三作目がこれ。
前作【METAL BOX】ではベーシストのジャー・ウーブルの存在が大きかったが、彼を欠いたバンドが本作でとったアプローチが、プリミティヴなパーカッションとギターノイズ、そしてライドンの、時にイスラムチックに聞こえてしまうエキセントリックな歌唱を三つ巴とした、非常にミクスチャー色が強い音楽性の創出であった。

更にライドン自身がロンドンパンクの寵児であった為に、そこで培われた毒々しさもたっぷりと注入され、それらが化学反応を起こした結果は、あまりに濃密で、かつ緊張感溢れる不協和音の創出であり、そしてそれは他の誰とも似つかない、特異な音楽空間をうみだすこととなってしまった。
ポスト・UKパンクを代表する名盤である。



3.  とても良い tonesさん 書き込み日: 2003年01月10日

ドラムが気持ちいい

どのアルバムでもいえる事だけど1曲目がスゲーカッコいいんだよな、PILって。中でもこのアルバムの1曲目が特に好き。ドラムが最高。っていうかドラムとボーカルだけでほとんどの曲が成り立ってる。コードの概念がないしベースも入っていない。でもそのどれもが曲として素晴らしい。いったいなんなんだ。その昔この曲たちにベースを入れてやろうと挑戦したが途中でアホらしくなってやめた。



4.  とても良い ゆでめんさん 書き込み日: 2004年07月10日

ジョン・ライドンの潔さ

ロック・ミュージックの本質は、結局ドラムにあるんだと思う。技術の優劣を超越した、強烈な個性を備えた太鼓とシンバルがあれば、それだけでロックとして成立するのではないか。PILを聴くたびに、そんな感懐を覚えてしまう。

甘美なメロディーや過剰な装飾音、セックス・ピストルズ時代の遺産なんて糞食らえ!そう言わんばかりにあっちこっち揺らぎ続ける面妖なドラムのリズムと絡み、まとわりつくジョン・ライドンの呪詛さながらの叫びは、全く潔い。徹底的に無駄をそぎ落とした、ロックの根源的な姿がここにある。傑作の2nd「メタル・ボックス」と共に、予定調和的な音楽に辟易している人にこそ推薦したい!



5.  とても良い 内角さん 書き込み日: 2007年10月14日

有機

はじめてこのアルバムを聞いたときの感想。
「生きてる……」
冗談かと思われるかもしれないけど、聴き終わるとすぐに、
ステレオからCDを取り出し、まじまじと見た。
それは、機械的に生産されている、まん丸の無機物だった。
ポップ。ロック。パンク。
そんなカテゴライズなんて、実はたいした意味を持たないのかもしれない。
PILは、音に命を吹き込んだ。受け手である私達が、それを感じる。
十分だ。すばらしいアルバムを、ありがとうございます。



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