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2. とても良い |
tin-toyさん |
書き込み日: 2005年03月24日 |
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別の世界に繰り出そう[M203] |
80年代、カフェバーがブームになった。 MTVを垂れ流すモニターがあって、BOSEのスピーカーが天井からぶら下がり、サントリーカクテルバーみたいなジントニックを出す薄暗い場所だ。スピーカーからはホール&オーツやABCやスパンダーバレエなんかが流れていた、胡散臭いNY的空間。 恥ずかしいことに僕もせっせと通っちゃったりしたもんだけれど、まがい物の匂いがするそんな空間に、一瞬だけRealな空気を運んでくる曲があった。JJの"Steppin' Out"である。 それもそのはず、JJはロンドンの王立音楽院でピアノ、パーカッション、作曲などを学び、Jazzバンドで演奏をしていたという経歴を持っているのである。 このアルバムは、元来パンク野郎だったJJにふさわしく制約(例えばギターは使わない、とか)を課して、活動の拠点をイギリスからNYに移して発表された作品で、制約と環境の変化による緊張感が全体に漂っている素晴らしい出来栄えの一枚だと思う。 "Seppin' Out"は文句の無い名曲で、抜群のドライブ感で、聴く人の足を意味も無く夜の街に向かわせてしまうような魔力がある。他の曲もひねくれたビートとシニカルなボーカルによって、Steppin'〜の歌詞のごとく「The other side」に突き抜けちゃうような魅力満載の構成だと思う。特にラストの"A Slow Song"は彼自身の音楽の魅力を語りかけるような哀切なバラードだ。 このアルバムにおけるJJの実験は大成功していて、聴く人は誰もがみな、ジャンルを越えたJJの世界に魅了されるとことだろう。 |
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