良い / 口コミ件数 : 10件
価格 : 4,242 円
始皇帝(正確にはまだ秦王政の段階)の暗殺計画に関する優れた映画は現時点で2本ある。本作とチャン・イーモウ監督のHEROである。しかし、秦王宮殿として同じセットを使ったりしているものの、両監督の個性を反映してか、内容は大きく異なり、どちらも楽しめる。明らかに史記の記述に沿っているのは本作の方であるが、史記の荊軻伝とも完全に一致している訳ではない。例えば趙姫とは史記では政の母を指す。興味のある人は史記をチェックしておくと、本作を2倍楽しめるだろう。政が母の淫乱、そして実の父が誰かを知って苦しむこと、荊軻が政と面会する計画、及び最後は敗れるあたりは史記の通り。史記との異同を細かく論じるのはこれくらいにして、HEROの秦王が超人すぎるのに対し、本作の秦王は複雑な出自に苦悩するある意味当然の人間であり、それが趙に対する憎しみを一層激しいものにしたことは、秦王と宰相(監督自身が演じている)の名演によってよく描かれている。映像美も素晴しい。冒頭の戦車の疾走シーンの迫力から引き込まれるし、荊軻が冷酷にある一家を襲った際に盲目の少女の思わぬ反撃を受ける場面の光の使い方の見事さ、荊軻が秦王を追い掛け回す場面のセットのスケールの大きさには圧倒される。最後に、コン・リーも美貌だけではない存在感で我々を魅了してくれる。本作は傑作と言っていいだろう。
始皇帝といえば、中国史のヒーローで偉業ばかりが取り沙汰される事が多いですが、この映画では始皇帝の苦悩や不幸、孤独がたくさん描かれていて、偉人といえど、いえ、逆に偉人だからこそたくさん悩むこともあって本当は始皇帝は不幸な人だったのだろうかと考えさせてくれる映画でした。キャストもまるで、実際の秦の時代を生きたかのような素晴らしい演技を見せてくれる女優、俳優さんばかりで驚きました。日本、アメリカ、フランスも中国に協力して四カ国共同で出来上がった作品です。
秦の国にチョウ(字わからん(^^;)の国の姫がとらえられている。姫は秦の王こそ、天下を統一する王と信じ彼に協力するため、もう一個の国(わすれた(^^;)をだます手伝いをする。すんません世界史まじめに勉強してないもんで(^^; とにかく、もう一個の国を秦が攻める口実をつくるために、姫が秦に刺客を送らせるというストーリです。主役は姫と秦の王と刺客です。この3人がとてもいいです。特にこの刺客のおじさんが渋くていいです。かっこいいし。姫もいいですね。ハリウッドではこんな渋くて味わいのある映画つくれないでしょう。 かなり金のかかってるスペクタクルでもあるのですが、迫力もスピード感もあるし、人間ドラマも役者の演技も細やかですばらしいです。もう少し短くできるような気もするけど。 今年のアケデミー賞これでいいんじゃないかな(^^; ハリウッド映画じゃないからだめなのか....。ラストエンペラーよっかずっといいですが...。
実在した暗殺者、ケイカ(男よ)を主人公にした、Loveロマンス(?)中国秦王朝の宮殿を再現した、馬鹿デカイセットに感動した。
秦王 政(後の始皇帝)の心の葛藤に加え、うごめく政治謀略のサスペンスなどなど…エンターテインメントとしては十分すぎるほど要素を詰め込んだ、アジア発の超一級娯楽映画。それでいて内容も深い。
衣装も美しかったので、中々芸術作品としては上物だと思う。
当初、見る前は、どうせ、角川映画だから・・・と、正直、あまり期待してはいなかったのだが、実際に見てみて、そのあまりの出来映えの良さに目を見張った。 スケールの大きさはもとより、正確でリアルな時代考証、登場人物の内面を余すところ無く表現した役者の技量・・・、どれをとっても素晴らしかった。 ただ、惜しむらくは、ここまで素晴らしい環境が整ったのであれば、物語は、秦王政(始皇帝)と、彼の命を狙う荊軻を軸に展開するだけでよく、コン・リー扮する架空の姫(趙姫)の役は不要だったのではないだろうか。 荊軻が始皇帝を狙う動機付けには、史実通り、張良を登場させれば良く、どうしても、両者を交差させる為に趙姫の存在が必要なのであれば、それはせめて、スパイス程度でよかったように思えてならない。