とても良い / 口コミ件数 : 3件
価格 : 2,000 円
まず、エルサレムの城壁を大オープンセットで再現した超大作である。数あるキリスト物で、最も制作費が投入されている。現代ならばCGで創造することしか出来ないだろう。ニコラス・レイ監督の『キング・オブ・キングス』も実に大作だったが、城壁の規模では及ばない。 以上のような超大作だが、映像表現は、奇をてらったものは無く淡々と描いているようにみえる。アリゾナかどこかで撮影されたようだが、そんなことはどうでもいい。豪華な役者陣と格調高い映像があれば、舞台はどこでも良かろう。作中、商売道具を壊しまくる、怒りのイエスが面白い。60年代史劇の最高峰。
イエス役のマックス・フォン・シドーが圧倒的な存在感。物語後半のデビット・マッカラムのインテリ然としたユダとのやりとりも緊張があって良い感じ。 印象に残るのが、足に不自由な人に奇跡を行う際に「自分の足で歩こうとしたのか」と問いかけるシーン。「他力本願」ではなく「自らと向き合う」のは「祈り」の本質なのではないか。
イエスの生涯を知りたい方には良い作品ではないでしょうか。 巨匠ジョージ・スティーブンス監督の長編大作でしたが、やはり キリスト教(バチカン)からの度重なる編集(カット)の申し立て で、結局3時間15分に短縮されてしまった。 内容的には、イエスがベツレヘムに入城する前はどちらかといえば 明るく、どこか牧歌的な流れとなっている。そして、入城後はかなり 人間臭く、まさしくローマ帝国属州の都市を映し出している。 観終って感じたことは、私的には娯楽映画というよりもキリスト教の コマーシャルをみせられている感じがした。また、ハリウッド映画 なので仕方がないが、ロケ地がユタ、アリゾナ州とすぐわかるところが がっかりした。 「ピラトの問い」で知られる総督ピラト役にテリー・サヴァラスは好演技。 マックス・フォン・シドーのイエス役はあまりにも紳士すぎる気がしたが、 最後のゴルゴダの丘への道のりで完全にイエスになりきっていた。