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アメリカのお家芸なのにアメリカっぽくない−これは名作です |
実はこの作品、20代始めの頃一度見ましたが、どうしてそんなに名作といわれているのかがさっぱり分からない作品でした。 今回見てやっと分かりました。 これはある程度年齢いかないと分からない映画だということが。
西部劇といえば他の国には存在しない(マカロニ・ウェスタン除く)アメリカ独自のジャンル。 その意味ではこれは紛れもないアメリカ映画なのですが、内容的にはこれは“アメリカ“ではなく、人間普遍のテーマに触れています。 この作品には4人の男女が登場しますが、誰一人としてその恋を成就させることが出来ません。 つまりこれは本当はハッピー・エンドではないわけです。 にも拘らずーあのカラッと抜けるような西部の青空はどうでしょう。 クレメンタインを好きなくせに、“あなたの名前が好きです” などというアメリカ映画らしからぬ主人公。 そこからは“人生決して自分の思っているように生きられるわけじゃない。 でも、そんなに落ち込むこともないじゃないか”というメッセージが聞こえてくるようです。 これはかなり大人の態度だと思うのです。 4人の中では一番影の薄いキャラであるにもかかわらず、原題が“愛しのクレメンタイン”−かなり粋なタイトルです。 全てが間接話法的に語られているという点で、むしろ日本的な作品とも言えると思います。 名作です。 30歳以上の方には一見をお勧めします。
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