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ゾディアック 特別版 [DVD]

ゾディアック 特別版 [DVD]

良い / 口コミ件数 : 43


価格 : 1,540 円





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1.  とても良い 月夜の願いさん 書き込み日: 2007年11月13日

作風が毎度同じでは面白くないでしょう

公開後、よく目にした感想が「セブンの方が断然良かった」などと言う物。
これまでの強烈な印象を残す作風を求めたファンには物足りなかったらしいけれど、
フィンチャーだからと言って、毎回同じような色の作品だったら面白くない気がする。
作る物によって作風が変わるのは当たり前の事。
私は、ファンが求めているであろう作風に拘る事無く、自分が描きたい様にこの映画を
作り上げた監督は、やっぱり凄いと思う。

今回フィンチャーは、事実を世の中に突きつけることだけにとことん徹したのだと思う。
莫大な資料を基に、とにかく忠実にこの事件を描く事に徹した結果こうなった気がする。

ゾディアックを追えば追う程落ちていく男達の心理描写は素晴らしい。
未解決事件であるが故、最後に残る紋々とした気持ちのやり場には困ってしまったが・・。
フィンチャー監督、そして出演俳優達の渾身の1本であることは間違いないと思う。

ちなみに、DVDはまだ買っていない。
もしかしたら、特典満載で時期をずらして発売ってこともありそうだと思ったからなのだけど
同じような意見があるようで、ちょっと嬉しい。






2.  とても良い DVDマニアさん 書き込み日: 2007年11月19日

ストーリー・テリングの才能も感じさせるフィンチャーの演出に、「セブン」の呪縛から解き放たれた今後の傑作の出現を期待させる

 デビッド・フィンチャー自身も我々観客もそろそろ「セブン」の呪縛から開放されてもいいかなと、思わせるほど良い出来だった。
 実際の未解決連続殺人事件を題材にしているが、原作者のグレイスミスが発言している通り「大統領の陰謀」のように事件を追いかける側の描写に力が注がれており、ロバート・ダウニーJr演じるベテラン記者のエイブリルはダスティン・ホフマンが演じたカール・バーンスタインを、ジェイク・ギレンホール演じる入社したばかりの漫画家グレイスミスはロバート・レッドフォード演じるボブ・ウッドワードのキャラクターを連想させる。
 60年代後半から90年代までの徹底した時代考証は衣装や小道具を含め完璧で、「ダーティ・ハリー」が製作に入っていた頃がこの事件の真っ最中であったであろうことも興味深かった。フィンチャー監督のいつもの刺激的な演出は影を潜めているが、金門橋の俯瞰ショットやカップルが襲撃される真昼の湖畔の場面の乾いた描写などに才気を見せている。
 主役のジェイク・ギレンホールとマーク・ラファロはもちろんのこと、途中退場が残念なほどの名演のロバート・ダウニーJr、「ER」とは別人のような格好よさのアンソニー・エドワーズ、「ボーン・アイデンティティ」のブライアン・コックス、「シン・レッド・ライン」以後渋い脇として活躍するイライアス・コーティーズ、「アメリカン・グラフィティ」が懐かしいキャンディ・クラークまで俳優陣の熱演も作品のボルテージを高めている。
 ただしグレイスミスが原作者のためか、エイブリルが、ゾディアックの標的になって以降はアルコールと薬におぼれ途中退場してしまうと、映画の後半はグレイスミス一人が強靭な(あるいはマニアックな)意志で事件を追いかける姿を好意的に描き過ぎていて、さらに彼の家庭の描写などが入るのが蛇足に感じた(特にデートの場面)。それが映画を長く感じさせてしまう要因になっているのが欠点ではあり、もう少しタイトな構成にすれば完成度が上がったとは思うが、フィンチャー監督がストーリー・テリングの才能も持ち合わせているであろうことがまずは判り今後の作品が楽しみだ。もう「セブン」の再現を望む必要はないのでないか。



3.  とても良い いせむしさん 書き込み日: 2007年10月26日

雰囲気にしびれます

フィンチャーのサイコスリラー。
面白い。
この映画とにかく雰囲気がいいです。
60年代から70年代にかけてのアメリカ、
保守主義とカウンターカルチャーのぶつかり合いが時代背景にある様相を上手にとらえています。

街の風情、登場人物の服装、髪型に始まり、バックに流れる音楽もやたらに格好いい。
サンフランシスコを中心とした、
当時の北カリフォルニアの混沌とした様子が再現されており、
それを眺めるだけでも堪能できます。

ストーリーは膨大な原作を映画化したため、
若干の消化不良感は残ります。
ただ犯人を特定していく中で、
いくつもの伏線があって、
それが謎解きに繋がっていくし、
犯人の異常性が徐々に明らかになっていく後半はスリル満点。

謎解きにこだわりたい人は、
本作を観る前に原作を読むことをお勧めします。



4.  とても良い キサンジさん 書き込み日: 2008年01月24日

淡々と、至極淡々と。

テレビで某氏が「ゾディアックを英雄視してる」といっていたが、この作品のどこを観てそう思ったのか疑問だ。
この作品はゾディアックの謎解きに取り付かれ、翻弄され、人生さえも変わってしまった男たちを描いた作品である。

類まれな犯行に、踊らされ、初動捜査を誤ってはいなかったか?
犯人を必要以上に過大評価していなかったか?
実際はもっとシンプルだったのではないか?といった視点で描かれていると僕は思った。

なにかを見るときにその方向性によって同じものが違って見えていく。
深く突き詰めて考えていけばいくほど、可能性は膨らみ、実像が見えなくなっていく。

この作品はフィンチャー作では比較的多い‘衝撃のラスト’はない。
だが、その映像センス、語り口は明らかにフィンチャーによるものだと見てとれる。

これもまたフィンチャーの作りあげた一級の犯罪サスペンスだと思う。



5.  とても良い みでじゃさん 書き込み日: 2007年11月15日

裏「ダーティハリー」

(ネタバレ注意)モデルとなった事件のことはあまり詳しく知りませんでしたが、謎の未解決事件という先入観から、やるせない結末になるのだろうと勝手に思いこんで見始めたので、とりわけ終盤の快い裏切りの連続には圧倒されました。関係者がこれほど真犯人に接近していたとは驚きです。容疑者を逮捕できなかったのは、明らかに70年代人権擁護嵐の所為。その苛立ちが、70年代米国映画の最高峰の一つと個人的には確信している「ダーティハリー」(1作目)を生んだ土壌にありますが、「ダーティハリー」がここまでゾディアック事件の影響を受けていたことは、今さらながら新しい発見でした。ここでも描かれるように関係者にとっては余りに見るのが辛い映画でもあったその映画の上映館で2人の主人公が運命的に出会うなど、正に「小説よりも奇なり…」に満ちた話です。前半の殺人のオドロオドロしさから一転、後半の畳みかけるようようなドラマ展開と謎解きミステリーのアンサブルの面白さには思わず身を乗り出したぐらいです。映画好きの人は、必ずや唸らされる必見作です。



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