良い / 口コミ件数 : 53件
価格 : 2,384 円
イラク戦争継続中のアメリカに対して、この作品の意義は大きい。帰還兵をヒーローに仕立てるのはなにも第二次大戦に限ることではない。現在でもイラクからの帰還兵に対する熱烈な歓迎は、全米各地で行われている凱旋パレードからでもわかる。地元での様々な式典からプロスポーツでのセレモニーまで、ヒーローは引っ張りだこです。 それとは対照的に、戦争後遺症で多くの帰還兵が苦しんでいる現状は昔も今も変わらず、それでも戦争を継続していかなければならない大国アメリカをこの作品から理解してほしい。 日本兵約2万、アメリカ兵約6千が硫黄島戦で亡くなった。しかし、この数字以上にアメリカ人の硫黄島での戦いは圧倒的な勝利で日本軍を全滅させたと記憶されており、それを今一度ただし、この戦いはアメリカにとって多大な犠牲を払い、今日の両国の発展と友好はその犠牲の上で築かれている。真珠湾攻撃、ノルマンディー上陸作戦と並んで、硫黄島の戦いは戦史に残る大きな出来事で、日米の現代人に正しく伝えることが出来たことは有意義だ。 擂鉢山の星条旗のシーンは米海兵隊の象徴であるが、過去の硫黄島を舞台にしたハリウッド戦争映画はどれもヒットしており、特に1949年ジョン・ウェイン主演『硫黄島の砂』はアカデミー2部門でオスカーを受賞、3部門でノミネートされた傑作でした。この作品のさきがけとして大いに参考になったはず。是非、そちらもご覧ください。
僕は硫黄島からの手紙¢父親たちの星条旗を映画で見ました、どちらも感動するいい作品。今はDVD買ってたまあに見て泣いてしまいます。硫黄島の事実が分かる映画です。みなさん是非見て下さい。では失礼します。
最初は国旗掲揚者となった主人公であるジョン・ブラッドリーが老人となりながらも夜な夜な"Iggy!"とうなされているというシーンから始まります。あ、イーストウッド監督は『市民ケーン』をやるんだ、と思いましたね。"Iggy!"は"Rose Bud"なんですね。過去と現在を結ぶ時には、衛生兵ジョン・ブラッドリーの戦友であったIggyを探す声、そして砲弾の炸裂する音と帰国した国旗掲揚者を英雄として迎える花火の音の交叉、硫黄島で撃たれた兵士が衛生兵である自分を呼ぶ"Corpsman!(コーマン!)"という声がキッカケとなります。この3つの効果音で現在のアメリカ、硫黄島での戦闘、ヒーローとして強制帰国させられた国旗掲揚者たちが戦時国債を売るためのキャンペーンにかり出されて茶番を演じさせられている時という3つの時代を往き来させます。 国旗掲揚者は6人なのですが、写真が大反響を呼んで「勝利のシンボルとして写っている者たちを帰国させろ」という命令が下った時点で、すでに3人が戦死していたということからも、いかにすさまじい戦闘が行われていたかというがわかると思うのですが、そうした激しい戦闘をあざ笑うかのように、新聞王ハーストはその名もソルジャーフィールドと名づけたスタジアムに、すり鉢山のハリボテをつくりあげ、生き残った3人に国旗を掲揚させるショーを企画するんです。この最悪のショーはハースト系の新聞社が企画したということは原作に書いてあったことなのですが(『硫黄島の星条旗』 p.472)、原作のここを読んだ時にイーストウッド監督は「映画の構成は『市民ケーン』でいくか」と決意したのかもしれません。なにしろ『市民ケーン』はウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルに描いた作品なのですから。それにしても、ひどいことをやらせるもんです。
非常に評価が別れる作品でしょうね。ただ、私は歴史に残る名作だと思います(2本とも)。時空(現在、硫黄島の戦い、ボンドツアー)を行き来するので、1回見ただけではわかりにくい。たぶん原作を読まずに1度だけの鑑賞だと「これはどこの場面?」と感じた方もいらっしゃるでしょう。私の場合もそうでした。だからがんばって後で原書も読みました。この映画を2年間楽しみに待っていましたから、全くOKです。DVDだと何回も見れるので特に問題はないかと思います(「遠すぎた橋」と同じ感覚でしょうか)。 クリント・イーストウッドが表現したかったことは、映画のHP上の「クリント・イーストウッドからの手紙」に述べられています。「硫黄島からの手紙」と併せて、監督の想いは我々に伝わったのではと思います。 両作品とも¥3,980分はメイキング版や特製ボックス(これは「硫黄島からの手紙」のみ)が付いているようなのでファンなら、やはり2本とも揃えたいですね。戦争映画の場合、色々なバリュエーションがあり、好みも人それぞれです。敵・味方両サイドからの映画化という新しい試みも素晴らしかった。ドリームワークのスピルーバーグは、こと戦争映画に関しては何かをやってくれるので本当にうれしいです(私にとっての今回のビッグサプライズはクリント・イーストウッドに監督を任せたことでした。)。 私は2本とも買って何回も見ます。しかし、本当に日米が戦争していたんですね、今の時代に生を受けたことに本当に感謝したいです。
戦後、酒に溺れ野垂れ死んでいったアイラ。 イーストウッドがこの映画で、一番描きたかったのは彼の人生では? 死や孤独、人生の深みを真の意味で描けるのは、現在の映画監督では、イーストウッドだけのような気がします。 悪夢の硫黄島で始まり、最後は兵士達のつかの間の休養を、神様が優しい目で見つめるように終わっていく・・どこまでも切なく美しい音楽とともに・・。 今後、自分が誰かに洋画を一本薦める事があれば、間違いなくこの作品になるでしょう。 出来れば「ミリオンダラーベイビー」とセットで見てもらいたいのですが・・。