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エクソシスト ディレクターズカット版 [DVD]

エクソシスト ディレクターズカット版 [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 3


価格 : 891 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:3 1
1.  とても良い TNT for brainさん 書き込み日: 2007年09月05日

破格のホラー映画

子供の頃に観たときは単なるホラー映画としての印象しかありませんでしたが、最近ようやくこの映画の真価がわかるようになりました。神聖なるものと邪悪なものとの戦いという表面的な主題の奥に深遠な人間ドラマが展開されているのです。個人的には、この映画は多重人格等のある種の精神障害をもつ患者の治療場面における状況を象徴的に映像化したものであると捉えています。そうすると実に意義深い示唆が得られます。

「観察するに悪魔には三つの特徴があり・・・」と状況説明するカラス神父に対し、すかさずメリン神父が諭す言葉「いや(悪魔は)一つである。悪魔の言うことに耳を傾けてはならぬ。悪魔は嘘つきである。嘘に真実を混ぜて我々を混乱させる。それは我々を絶望させるためである・・・」はまさに治療困難な患者を前にして戸惑うしかない治療者への鋭い啓示ではないでしょうか。

しかし、カラス神父は、絶望に押しつぶされそうになりながらも、最後まで諦めはしなかった。少女が寝静まっているとき、腹部にあらわれたサイン「help me」が魂の奥の奥からの真実の叫びであることを見逃しはしなかったのです。

少女が病から救われる最終場面はまさに象徴的です。最終的にはカラス神父は悪を追い払うという通常の方法は無力であることを悟り、いわば体を張って自分の命と引きかえに悪をとり込み吸収するという行為を選択したのです。しかしこのような行動は、心の闇を内に秘めたカラス神父だからこそできたのであり、最終的には少女を救ったことで自己の罪が贖われるのです。このような観点でみると、映画の前半における台詞「悪には悪を」(evil against evil)という謎の言葉における重層的な意味合いが少しはわかるような気がします。



2.  とても良い 鉛筆を持つボクサーさん 書き込み日: 2008年05月28日

科学的・神学的アプローチのホラー

 世界を震撼させたホラー映画。ストーリーはイラクの遺跡の発掘現場から始まる。どんな映画かは見る前から知っているから、本筋とどんな関係があるかわかりにくいプロローグではある。
 女優のクリス(エレン・バースティン)のかわいらしい一人娘のリーガン(リンダ・ブレア)にすこしずつ異変があらわれる。ベッドがゆれて眠れなかったのが始まりだった。家の電気が明滅したり、窓が開いていたり、屋根裏で奇妙な音がしたりと前兆がつづく。リーガンが来客の前でおしっこをするにいたって、病院で検査をするが、医学的には問題なかった。
 悪魔がリーガンにとりつく不吉な兆候はあちこちに伏線が張ってある。母親のクリスが使用人や電話の相手に厳しい言葉を吐いたり、パーティーでは親友が使用人のカールにケンカを吹っかけたり、リーガンは母親が再婚するのではと心配したり、母親は女優でワシントンの社交界の花形ではあるけれど、円満な家庭ではなかった。悪魔はそういう家庭の無邪気な少女を選んだ(と思う)。
 そしてついに悪魔が正体をあらわして、リーガンは凶暴なふるまいにおよび卑猥な言葉を吐く。彼女が血を吐きながら階段を下りてくる場面はおそろしく首筋が寒くなる。相手が悪魔では、医師団に真相がわかるわけもなく、教会に悪魔祓いをたのむことにした。そこで現れたのが、イラクの発掘現場にいたメリン神父とジョージタウン大学のカラス神父である。
 ふたりの神父は死を賭して悪魔祓いの儀式をおこなう。悪魔を退散させるのは神への信仰である。キリスト教徒でないのでわからないのだが、ホラー映画であると同時に善と悪の戦いがテーマであるようだ。



3.  良い DVDマニアさん 書き込み日: 2007年08月22日

悪魔祓いのシーン以外の場面もショッキング

 キリスト教信者でないとこの映画の本当の恐怖はわからないのかもしれませんが、公開当時は数々のショッキングな映像がセンセーショナルな話題になりました。いま見るとメイクや首が180度回転するところ、あるいはデレクターズ・カット版にはいったスパイダー・ウォークなどは、その後に氾濫したホラー映画やスプラッター映画のおかげで、さほど恐ろしくは感じません。しかし、カラス神父の母親のいる施設の場面、遺跡発掘現場の片目が白濁した男がこちらを向くショット、メリン神父の前に飛び出す馬車、リーガンの病院での検査の時の鮮血、ラスト近くでリーガンが見つめる神父のカラーのショットといった悪魔祓い以外のシーンにフリードキン監督のセンスを感じます。また有名な「チューブラベルズ」がバックに流れる中、エレン・バ−ステインが街を歩くショットも美しい。
 俳優陣はマックス・フォン・シドー、エレン・バーステイン、リー・j・コッブ、リンダ・ブレア、ジェイソン・ミラーなど個人個人はみな好演していますが、いまひとつバラバラな感じで、もう少し出演者たちの絡みがうまく演出できていたなら★5個でした。



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