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ハリウッドの支援を受けた感動的で重厚なフランス映画 |
最近のフランス映画としては最高傑作と思われます。まず、主題であるマチルドの恋人の生死の真相究明がしっかりしたストーリーで語れており、緊迫した展開となっています。主人公はやや風変わりなキャラクターながら深い愛情は十分に伝わってきます。現在のシーンと回想場面が頻繁に交錯するほか、登場人物が多いので、一回の鑑賞だけでは十分把握するのが難しいほどです。映像としては終始セピア色がかったレトロな色調が美しく、この作品の特徴になっています。カメラワークも秀逸で、観ていて飽きません。更に、戦争シーンは英雄的な描写は無く、雨の降る塹壕での悲惨な戦闘、故意に負傷し戦線を離れようと企む哀れな兵士達や恥も外聞もなく命乞いをし、恐怖に正気を失う悲惨な心象、無能な上官の意思決定に無駄に生命を失う兵士等が描かれて、反戦のメッセージが強く感じられます。戦争が生んだ数々の悲劇、その中での人間の強い愛情、絆、生きることへの希望が見事に描かれています。また、同じシーンでも他人の目から見ると別の何かが見えるという表現手法が、効果的に使われています。バダラメンティの音楽もオーケストラの弦楽器を主体にした重厚なハーモニーが中心で聴き応えがあります。ミステリアスなメロディーとハーモニーが物暗いトーンで統一され、ストーリーと上手く調和して、感動を盛り上げています。なお、オドレイ・トトゥ以下の配役の演技も素晴らしく、脇役陣の活躍も特筆ものです。ジョディー・フォスターは完璧なフランス語でフランス人になりきっていました。多彩な魅力を持った傑作です。 |
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