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個人的にはブラピの「トロイ」より面白かったです。雰囲気は「十戒」や「ベン・ハー」みたいで、一大スペクタクル映画です。主人公のヘレンを演じる女優さんの美しさもさることながら、予知能力がありながら説得力を奪われた悲劇の王女カッサンドラの演技がすばらしいと思いました。 それにしても、たったひとりの女をめぐってあれほど多くの人が死ぬトロイア戦争、まったくやりきれませんね。
架空の物語と思われていたトロイの街の存在が実際にあった事は、19世紀末にドイツ人の考古学者シュリーマンがこの遺跡を発掘した事で知られている。 トロイの時代は、紀元前2000年とも、1250年とも言われ、トロイ戦争と美女へレナをめぐる話は、まだ神々がごく人間界の身近にいる、そんな頃の叙情詩。 もちろん神と言ってもキリストの神ではなく、ギリシャ・ローマ神話の神々。この神々は実に人間臭く、実際神と人間の区別がつきにくいくらい。 映画ではぼかしているけど、本来は神ゼウスのいい加減な「ヘラ、アテナ、アプロディテの3女神のうち誰が一番美しいか」をトロイの王子パリスに決めさせよう! ってのが事の発端なんだよ。 パリスが権力よりもカネよりもなによりも「美人」を約束してくれたアプロディテを選んだせいで、アプロディテの指示で人の奥さんであるヘレンを盗む事になったんだもんね。 このヘレンのせいで、何年も何年も戦争をしたあげく、関係者(と言う言い方も変だけど)のほとんどは死んでしまうという、まぁ、なんとも悲劇的な話。 景色はとてもきれいだし、映像としてこの神々の身近だった頃の時代を実にうまく再現していると思う。 上記のようなギリシャ・ローマ神話の知識が多少でもあると余計に楽しめるけど、ま、全然なくってももちろん大丈夫。 アキレス腱で有名なアキレスが、ちゃんとそこんと頃を弓で射られて死ぬなんて、なるほどなぁ、と感心します。 ただ、何と言うかな、ヘレンは、女神アプロディテの保証付きの美人(映画ではそれほど美人かなぁ、などと思いますが、だんだん捨てがたい女性に見えてくるのが不思議)なんだけど、最終的に多少の救いはあるけど、ほとんど理不尽に死んで行くわけで。 ま、どんな叙情詩をベースにしていても、しょせん戦争の物語はやり切れんなぁ、と、そんな気持ちにはなります。