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プライベート・ライアン [DVD]

プライベート・ライアン [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 48


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1.  とても良い Martha Argerichさん 書き込み日: 2008年06月22日

戦争映画Best3に入る秀作。

そもそも戦争映画に順位をつけるのも甚だおかしな話かもしれないが、この映画が優れてる
のは、どちらか一方を正義にみたてて偏ってないところ、戦争の不条理さ、軍の命令の
不条理さ、人間の脆さ・強さ、を描ききってる所だ。しかも、涙を流させるまでの感動作に
もっていけるところがスピルバーグの凄さ。

戦場のシーンはあまりに臨場感があって、あっというまって感じですよね。とにかく音の
こだわりはすごい。

そして、たった一人の二等兵を救出する為に、生まれる男達の葛藤と友情には胸が熱くなる。
キャスト陣の頑張り、特にアパム伍長を演じた、ジェレミー・デイビスは秀逸。
もし一般人が戦場にいけば間違いなく彼みたいに怯えるか、気が狂うだろう。そんな極限の
心理状態を見事に演じきってる。自分が逃がした捕虜が皮肉にも戦前にいる、そしてそれを
見つめる、あの顔・・・鬼気迫る演技力が素晴らしい。



2.  とても良い どこかのだれかさん 書き込み日: 2008年07月01日

映画の傑作

この映画は他の戦争映画とは全く違う。戦争を美化するものではなく、リアルな世界を築いていた。戦争では、ヒーローが生き残るのではない。偶然や奇跡が重なった人が生き残る。それを言葉ではなくて映像で見せつけてきた。そほ技量はさすがと言うべき。
兵士一人一人の言葉に堪えきれないものを感じた。それは恐らく私も兵士のように戦争への恐怖を感じていたからなのだろう。



3.  とても良い rs6さん 書き込み日: 2008年01月15日

市街戦の最高峰

映画で見る市街戦、特に第二次世界大戦終盤の欧州には独特の雰囲気がある。美しかった町並みが廃墟と化した中での白兵戦は「史上最大の作戦」「遠すぎた橋」「スターリングラード」などに名場面として残る。そして「プライベート・ライアン」でも独軍戦車が瓦礫の山を乗り上げ、米軍側の手製爆弾や火炎瓶が炸裂する。特に独軍の20mm機関砲と米軍の狙撃銃の描き方が秀逸だ。20mmは障害物も貫通して炸裂するので米軍は片っ端からこれに殺されていく。他方、高所から狙い撃ちする狙撃銃も多くの独軍兵士を倒す。1挺の威力は「スターリングラード」でも描かれた。映画の起承転結はいかにもで、米国人だけのヒューマニズムが主軸。そして、インディアンに攻められ、最後の最後に騎兵隊が助けに来る、といった副軸がお定まりの形式。ウンチクを言わせて頂くと、ソ連映画にもよく似た筋の戦争映画があります。



4.  とても良い Punch and Judyさん 書き込み日: 2008年12月20日

リアリティ⇔イマジネーション プロとは?

義務教育時に平和教育を受けた。
戦争は良くない、平和が大切というスローガンよりケロイドの写真が戦争への嫌悪感を
植え付けた。どれも白黒の白昼夢を見てるようだった。

スピルバーグのディテールや強度への拘りと執着が真に迫ってくる。この作品はエグイ。
冒頭の戦闘を冷徹なまでに突き放して、その場で起こったであろうことを記述していく。
歴史家のようにストイックなプロの態度で。
カラー故、平和教育の映像よりリアリティを感じてしまう。
しかし、これもリアリティでは無い。
その場の空気感や臭いや感情を商品にパッケージするのは無理だ。
自分の想像で近づくか実際に体験するしかない。
体験はしたくない。
スピルバーグはリアリティに限りなく近い映像を皮下に打ち込むことにより想像力を喚起している。
まるで、ケロイドや原爆で溶けた人間の写真を見た時と同じ作用が出るように。

ノルマンディー上陸後、ライアン二等兵を救出する物語。
ファシズム対民主主義、国家の存亡を賭けた戦いというような大時代的ではなく、
よりミニマルな視点で物語は進む。

ミラー大尉の部隊は国家からかなり不条理なミッションを与えられる。
不満は各々あるが、職業軍人として命令に従い、任務に赴く。
彼等の動機は国家やイデオロギーから遠く離れた所にあった。

奥さんに胸を張って会う為に戦うミラー大尉とホーヴァス軍曹。
父の手紙をしたため、仲間に託すカパーゾ一等兵。
母との思い出を語り、母の名を叫びながら死ぬメリッシュ一等兵。
圧倒的に不利な形勢でも逃げず戦う隊員達。
極めつけはライアン二等兵。
母の元に戻りたいが、ここで一緒に戦っている仲間が兄弟だと言って激戦地に残る。

戦争は大きな事象だが、各々の構成員は凄くミニマルな動機で戦っている。
職業に対するプロとしての責任感や家族や仲間を大切に思う心。
これは戦場以外でも大切な徳目。

ミラー大尉達のようなアメリカ人がアメリカの発展を支えてきた。
この作品はベンジャミン・フランクリンの13徳が体現されているようだと思った。

現代の経営者・金融ブローカー・飽くなき消費者・寄せ集めの軍隊等は、
むしろアメリカの伝統から外れているのでは?と思った。
蛇足ですね。

最も好きな映画の一つです。



5.  とても良い まりむさん 書き込み日: 2008年06月13日

この映画は観る方によって様々な意見に分かれるでしょう。

私が戦争映画を観る際に、最も気にする部分は、偏った描き方になっていないか、ということです。

ともすれば片側の国を悪役にして、ヒーローのように描く映画がありますが、それは個人的に納得できない。

やってることは人殺しな訳で、それを正当化するのは倫理的にもおかしい。

この映画はアメリカの映画ですし、当然アメリカ目線で描かれています。ドイツ兵も敵として現れます。しかしアメリカ兵を正義の味方のように描いているかといえば、そうでもありません。

象徴的なのは、手を挙げて(恐らく)命ごいをしながら降伏しているドイツ兵2人を、アメリカ兵が射殺し嘲笑するシーン。

あれはアメリカ人が観ても、いい気持ちにはならないでしょう。

エンターテインメントとして観客を退屈させないように、ドンパチはやります。主人公達はドイツ兵を沢山殺しますが、アメリカ兵にもかなりの死者がでます。

観てる側には虚しさしか残りません。
どっちがいい悪い等はありません。

ただのドンパチ映画とみれば、派手なだけと映るでしょう。

ですが人の傷みや家族を失った遺族の傷みを考えながら観れば、伝わるものが全く違うと思います。

私個人の意見としてこの映画は、人の死を無惨に描くことで、命の大切さを伝えているのだと感じました。



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