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プライベート・ライアン [DVD]

プライベート・ライアン [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 52


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1.  とても良い Martha Argerichさん 書き込み日: 2008年06月22日

戦争映画Best3に入る秀作。

そもそも戦争映画に順位をつけるのも甚だおかしな話かもしれないが、この映画が優れてる
のは、どちらか一方を正義にみたてて偏ってないところ、戦争の不条理さ、軍の命令の
不条理さ、人間の脆さ・強さ、を描ききってる所だ。しかも、涙を流させるまでの感動作に
もっていけるところがスピルバーグの凄さ。

戦場のシーンはあまりに臨場感があって、あっというまって感じですよね。とにかく音の
こだわりはすごい。

そして、たった一人の二等兵を救出する為に、生まれる男達の葛藤と友情には胸が熱くなる。
キャスト陣の頑張り、特にアパム伍長を演じた、ジェレミー・デイビスは秀逸。
もし一般人が戦場にいけば間違いなく彼みたいに怯えるか、気が狂うだろう。そんな極限の
心理状態を見事に演じきってる。自分が逃がした捕虜が皮肉にも戦前にいる、そしてそれを
見つめる、あの顔・・・鬼気迫る演技力が素晴らしい。



2.  とても良い kjさん 書き込み日: 2009年08月09日

戦争を否定も肯定もしない、リアルを極限まで表現しきった映画

凄まじかったです。。
戦争に関して、少なくともこの映画を観た直後には安直に良いとも悪いともいえません。
経験していない自分如きに、否定する権利は有るのか。ただ「沢山犠牲になるから」と言い捨ててしまって良いのか。
ですが決して肯定してはならないことだと、それだけは確かに言えます。

これは戦争を肯定した映画では間違いなくありません。
かといって、否定した映画でも有りません。
戦場のシーンはそこに感情は無く、ただただ現実を表現しきった映画です。
これを観て戦争を素晴しい物と捉える人は、たった一人もいないでしょう。

スピルバーグ監督の底なしの想像力、感服しました。
観る前はスピルバーグ監督?と思いました。自分にはETや宇宙戦争等、SFのイメージが強かったので。
ですが観ていると成る程、確かにスピルバーグっぽい(?)映画だなと感じました。
何か具体的に言えませんが、独特のそれは感じられました。きっとそれがスピルバーグ監督の魅力なんでしょう。

ストーリーに関してですが、確かにこれは荒唐無稽です。映画として最小限の味付けしかしていない、とも言えますでしょうか。

8人の精鋭が1人を助ける。それも二等兵。ですが、これはたったそれだけで終わるヒーロー映画ではありません。
寧ろ、たった一人の為に8人が命を賭け、事実何人か犠牲になり。
そこまで一人の命に価値が有るのだろうか? 戦場において、一人の命の重さとは一体何なんだろうか?

そのテーマを打ち出すための物だと、自分はそう解釈しました。
それは中隊長の出発前夜の言葉に表れていると思います。
事実、ライアンの命に何人もの犠牲を払って救う価値は有るのか?
その疑問を8人は常に抱え行動しています。正義感から助けるのでは無く、任務だから、と。

戦場のシーンですが、特に、冒頭の30分。それは凄まじい物です。
観ていて震えるほど、常に眉間に皴が寄るか、口を開いているかどちらかでした。
正に地獄絵図。思わず手が祈りの形になる程緊迫した物で、戦争映画でこのシーンを超える物ではないでしょう。
最後の迎撃戦も一瞬も気が休まる時が無く、食い入るように魅せられていました。
ハンディカムを使ったのは大正解ですね。素晴しい発想です。

ラストで中隊長が言う、「お前の犠牲になった何人もの命を抱えて、しっかり生きろ」
そしてライアンが言う、「中隊長の言葉を一日も忘れたことは無い。その為、一生懸命に今日まで生きてきた」
「僕は良い人間なのかな。価値のある人間なのかな。」
これは、極限まで戦争のリアルを表現しきったからこそ重みが出る言葉です。

自分は今まで、そして今も戦争の中に居る人よりも今を生きるのに相応しいんだろうか?
先人が今の人の平和を願い戦って築いた今を、自分に生きる価値が有るのか?
そう、考えさせられずにはいられない作品です。。
終わった後、エンドロールの間ずっと泣いていました。感動という感覚ではなく、押し出されるような涙を。

是非、一度観て下さい。一度、本当に近い戦争の凄惨さを感じてみてください。
その痛みを知らない自分達だからこそ、観る価値の有る映画だと感じました。



3.  とても良い どこかのだれかさん 書き込み日: 2008年07月01日

映画の傑作

この映画は他の戦争映画とは全く違う。戦争を美化するものではなく、リアルな世界を築いていた。戦争では、ヒーローが生き残るのではない。偶然や奇跡が重なった人が生き残る。それを言葉ではなくて映像で見せつけてきた。そほ技量はさすがと言うべき。
兵士一人一人の言葉に堪えきれないものを感じた。それは恐らく私も兵士のように戦争への恐怖を感じていたからなのだろう。



4.  とても良い rs6さん 書き込み日: 2008年01月15日

市街戦の最高峰

映画で見る市街戦、特に第二次世界大戦終盤の欧州には独特の雰囲気がある。美しかった町並みが廃墟と化した中での白兵戦は「史上最大の作戦」「遠すぎた橋」「スターリングラード」などに名場面として残る。そして「プライベート・ライアン」でも独軍戦車が瓦礫の山を乗り上げ、米軍側の手製爆弾や火炎瓶が炸裂する。特に独軍の20mm機関砲と米軍の狙撃銃の描き方が秀逸だ。20mmは障害物も貫通して炸裂するので米軍は片っ端からこれに殺されていく。他方、高所から狙い撃ちする狙撃銃も多くの独軍兵士を倒す。1挺の威力は「スターリングラード」でも描かれた。映画の起承転結はいかにもで、米国人だけのヒューマニズムが主軸。そして、インディアンに攻められ、最後の最後に騎兵隊が助けに来る、といった副軸がお定まりの形式。ウンチクを言わせて頂くと、ソ連映画にもよく似た筋の戦争映画があります。



5.  とても良い まりむさん 書き込み日: 2008年06月13日

この映画は観る方によって様々な意見に分かれるでしょう。

私が戦争映画を観る際に、最も気にする部分は、偏った描き方になっていないか、ということです。

ともすれば片側の国を悪役にして、ヒーローのように描く映画がありますが、それは個人的に納得できない。

やってることは人殺しな訳で、それを正当化するのは倫理的にもおかしい。

この映画はアメリカの映画ですし、当然アメリカ目線で描かれています。ドイツ兵も敵として現れます。しかしアメリカ兵を正義の味方のように描いているかといえば、そうでもありません。

象徴的なのは、手を挙げて(恐らく)命ごいをしながら降伏しているドイツ兵2人を、アメリカ兵が射殺し嘲笑するシーン。

あれはアメリカ人が観ても、いい気持ちにはならないでしょう。

エンターテインメントとして観客を退屈させないように、ドンパチはやります。主人公達はドイツ兵を沢山殺しますが、アメリカ兵にもかなりの死者がでます。

観てる側には虚しさしか残りません。
どっちがいい悪い等はありません。

ただのドンパチ映画とみれば、派手なだけと映るでしょう。

ですが人の傷みや家族を失った遺族の傷みを考えながら観れば、伝わるものが全く違うと思います。

私個人の意見としてこの映画は、人の死を無惨に描くことで、命の大切さを伝えているのだと感じました。



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