良い / 口コミ件数 : 89件
価格 : 700 円
のんびり観られたのは最初の数分だけ。 それからあとは最後まで、どきどきハラハラの連続で全身に力を入れすぎて肩がこったくらい。 離婚し、自分のこどもからも相手にされない主人公が、命がけで危険からこどもたちを守る。最後は親子の固い絆が生まれていた。 女の子も迫真の演技で、観ているほうも宇宙戦争にまきこまれたような気持ちになった。 笑いは全くないが、娯楽映画としてはとっても楽しめると思う。
まあリメイク作品で頑張らなきゃいけないのは確実にラストの描写ではないと思いますが、確かにラストの尻すぼみ感は否めないモノもあったりもします。しかしそんなのを抜きにしても映画としてじゅうぶん素晴らしい作品だと思いました。 前のカスタマーの方がおっしゃる通り、この作品が面白いのは、終わり方云々とかじゃなくて、明らかに危機に際した人間の心の動きです。9.11から現在のイラクの混迷を経て、現実的な意味を持ったアメリカンドリームの崩壊へのおそれを見事に映像化していると思います。破壊機械出現のシーンの後、薄闇に立ち上がる機械とそれを取り巻く群衆の、不思議に寂寞を感じさせる画は9.11の体験がなければ表現出来ぬ素晴らしい「間」を持つものだったし、(例えばアメリカ版ゴジラにこの感覚はなかった)映像の素晴らしさはさすがというところです。 特筆すべきは、この映画が「良き家庭」というもうひとつの定型的なアメリカ像の崩壊を素晴らしく鋭く切り取っている点です。トム・クルーズは「離婚した父親」が危機に際して、父親としての破綻を晒す様が、ニコラス・レイ監督の「ビガー・ザン・ライフ」を思わせるようでした。 アメリカの様々な価値観の崩壊が危ぶまれてもう久しい昨今ですが、この作品を見れば、まだまだいけるぞアメリカ、そしてスピルバーグ、と思わせられる感想を抱きました。名作です。
面白い!この映画は大音響で観ないとだめだよ。 トライポッドの形態、音、ゾクゾクする。 見終えたら、外の景色を仰ぎ見よう。そこに突然、トライポッドが出現するかもしれない恐怖を一瞬 味わえるよ。
この映画に従来の侵略もの映画にあるような面白さを求めるのは非常に不本意だと私は思う。「つまらない」とか「ストーリー性がない」とか言ってる連中は「スピルバーグの映画=傑作SF作品」という先入観でこの映画を見てるのではないだろうか。私は人間のダークな部分を鮮明に描いた傑作だと思っている。DVD購入を検討中でまだこの映画を見てない人には是非上記のような先入観なしで見ていただきたいと思う。
広い層に受けよう、という狙いを「AI」以降完全に捨て去ったスピルバーグの会心の一撃が本作だと思う。同時期に公開されたルーカスの宇宙サーガがただひたすら物語を追い掛けるのに対し、全シーンが先立って物語を牽引していく。いや、もはや物語すら無意味なのか。剥き出しになった映画の力を前に、ただ「怖い」とつぶやくことすらためらわれる。これはまさに悪夢そのものであり、悪夢についての映画ではない。しかも、トラウマになりそうな悪夢をそれでもなおエンターテイメントとして成立させてしまう矛盾。ありきたりな物語映画の基準で測ろうとする者に駄作だと罵られようと、この悪夢が消えることはない。