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価格 : 1,340 円
作品はマルコムがチンピラだった時代から描く。そのため少々上映時間が長い。デイゼルワシントンの目が少しずつ変わってゆくのが印象的だった。 案外日本ではマルコムXという人物は、歴史の裏の扱われ方をする。即ちキング牧師の裏であるように。だがキング牧師の闘いの方が珍しい方法なのではないか。本来虐げられる人間達のクレームの方法は、マルコムのような存在を待ち望み、感情の爆発でもって訴えるやり方が直接的だろう。 だがマルコムは殺される。そして日本の教科書は人種差別が禁止される帰結で黒人差別の章を終える。だが、マルコムが殺されても、教科書は教えなくても、この差別というのは、ずっとずっと生き続け、根を張り、知らないうちに自分自身もまた差別をする側の人間にさせてしまう。 何も黒人を差別する話だけではない。我々日本人だってネットが人をナショナリスティックな気持ちにさせ、簡単に人を差別し、中傷・挑発する。右翼などその最たる例だ。水が低い方へ流れるように、人間もまた安易に低い方へ流れやすい。この「マルコムX」という映画は遠い国の向こうの話だけではない。
人によって感じ方がかなり別れる映画だと思います。でも、是非観て欲しい映画です。きっと何かを感じとって、自分を見つめなおすきっかけになると思います。
アメリカでは1960年代、公民権運動が激化し、ジョンソン政権で公民権法が制定されました。マルコムXは、イスラム教系の新興宗教の公民権運動の扇動者でした。アメリカ現代史の勉強にはなるが、やや冗長な映画です。要らないシーンが多い。でも、興味のある方は、どうぞ。
私はアメリカの人種差別を実際に体験したことがないし知識もあまりない。マルコムXがどんな人かも全く知らなかった。差別や貧しさに苦しんでいた人に、彼のカリスマ性に魅了されたり思想が合っている人もいたかもしれない。長い時間の中で内容は重くのしかかり、マルコムにも親近感は湧かせられた。しかし映画の中でマルコムが偉大な人物だと感じることにはなんとなく抵抗があった。彼は黒人を誇り愛す。それはいいことだが他を拒絶する。差別の現状を知らなくても言えるのは、これではどっちもどっちということだ。演説を聞いていて、この考えをつきとおしてもし成功したとしてもそれが平和ではないだろう。彼はどんどん変わっていく。その変化は良かったのか悪かったのか、敵がうまれて殺されてしまう。身近なアメリカに住む黒人たちだってきっと彼について尊敬している人、いない人がいるんだろうなと思う。