良い / 口コミ件数 : 15件
価格 : 2,043 円
何とも珍妙なストーリーだが、 現代日本の現実を良くシンボライズ。 原田知世を始め、微妙な演技は絶妙。 個人的には、知世さんに惚れ惚れ。 多少なりとも平和の有難さを感じられる、 珍妙な快作、傑作、秀作。
『見えない戦争』というのは、いまの日本にいる人間には近い感覚だろう。その『見えない戦争』にある日突然巻き込まれた北原(江口洋介)が、淡々と業務としてこなしていく公務員の女性に淡い恋心を抱きつつも、次第に戦争の恐怖を実感していく姿を静かなタッチで描いていきます。 前半は役場の香西さんを演じる原田知世の機械的な演技も面白く、シュールな展開(北原の上司が元傭兵だったとか、岩松了がメチャメチャいい)がコメディ風に進みますが、段々と戦争の問題がリアルになってきます。それでも、そのリアル感はイマイチ伝わってこないのですが...。(苦笑) お役所仕事への皮肉も効いてるし、堅苦しかったり説教臭かったりするわけではなく、ラブストーリーとしても楽しめるし、純粋にストーリー展開が面白い。しかし、その後の展開がイマイチ。 この展開なら戦争の実感が湧かない北原に、後半もっと徹底的な恐怖を味わわせなきゃそのギャップ、戦争の実感が伝わってこない。香西さんの弟の死後処理もセリフのみで語られますが、原作小説ならそれで衝撃力があっても、映画なんだから画でそのインパクトを伝えなきゃと思います。 ともあれ、平和ボケの日本で、本作のようなブラックでシュールな反戦映画は貴重だと思います。
小説で読んだときは、あまりよく理解できず、スッキリしない感じが残っていました。 そこで、映画であればどうだろうかと、観てみたわけです。 やはり、『戦争』というものに関する観念について伝えようとしているものではないかと感じられます。 何もしていないでも、結局『戦争』は行われている。 罪の意識だとか、実際の行動だとか、そういうことを言葉で語ったところで結局は無くならないものが『戦争』なのかもしれません。 拡大解釈すると、『戦争』とは必ずしも『戦争』ばかりではないのかもしれません。 いろいろな悪事、すべてを『戦争』という観念に置換してとらえてみると、作者が言いたいことが少し具体的にイメージできたりもしました。突っ込み過ぎかもしれませんが。 香西の上役のヘンチクリンな演技は、戦争に対する皮肉を演出しているのか、社会の他人主義的な風潮を印象づけようとしているのか。これも突っ込み過ぎかもしれません。
本作品のタイトルを最初に見たときは「コメディ系」かと思いました。しかし、最初にほうこそそんな展開だったのですが、次第に戦争について考えてしまうような展開になっていき、少し予想と違うので驚きました。 香西と香西の弟の議論の所や、北原と北原の上司の会話などはかなり考えさせられました。 「戦争の全くない時期は一年もない」 「手を汚していないだけで実はたくさんの人を殺している」 等 とにかく「戦争ってこうゆう物なんだ」というセリフがたくさんありました。特に最後の北原が最後に香西に言った一言は一番印象に残っています。 「戦争という業務が人の感情を奪ってしまうものならそんな業務はしちゃいけない」 「確かにその通りだな」と思えるセリフでした。 ヘタな戦争映画を見るよりも本作品を見ることのほうが、よっぽど戦争というものが分かると思うし、戦争というものを考えることができる作品だと思います。戦争映画を見たいと思ったら、まずこの作品を見て戦争を考えてみるといいと思います。
表面的には穏やかでも水面下では激しく争っている。現代の戦争ってこういうものなのかもしれません。 情報統制やデジタル戦など近代戦闘では大規模な侵攻などないのかも。 怖いですよね。 映画の内容より個々の役者さんの魅力がよかった。 原田知世さん可愛いし惚けたキャラクターがよく似あっていた。 余貴美子さんや若松了さんなどキレた演技も見ものです。 オススメ!