とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 1,890 円
「蝿男」っても、「蝿」のように小さな男、って意味ですので、 くれぐれぐれもアレのような仰天モンスターを期待しないように、ご用心なされたし。ソレを踏まえた上で気楽に見てくださいな。日本の特撮的には大変意義のある貴重な作品だと思うので。
本作「透明人間と蝿男('57)」は、正義の透明人間VS悪の蝿男というお話です。同じ大映作品「透明人間現わる('49)」との関連はありません。 次々と密室で起こる、連続殺人事件と強盗事件が、実は、旧日本軍の秘密研究をめぐる復讐劇だった...。そんなサスペンス調の物語前半から、凶悪な蝿男の存在が、国民に知れ渡ってからの、慌しい急展開と大爆発、そして透明人間と蝿男が対決する、ビル屋上でのクライマックスまで、一気に観てしまう快作です。ただ、設定の詰めが甘いのか「なんでOOが無いのに飛べるの」とか「どうやって爆弾を仕掛けたの」とか、どうしてもツッコミたくなる場面もありました(-1点)。本作は、許容範囲が広い、我ら特撮ファン向けの作品です。 ブーンブーンと、本能のままに行動しているような蝿男(子分)が、半裸で横たわる女性ダンサーの胸元に行こうとして払い落とされたり、蝿みたいにあっけなく即死(爆笑!)したり、まさに「巨大な蝿みたいな乗り物」に乗った蝿男(親分)が、主役の如く颯爽と現れたりする場面など、いい意味で、先の読めないサービス満点の展開で(具体的に書けませんが)、明らかに活躍ぶりでは?蝿男が透明人間に勝ってます。そして、それらを盛り上げる特撮も、低予算や悪条件を逆手に取ったような、チープなりの楽しさに溢れているように感じました。蝿男の拡大縮小シーンは、的場徹特技監督が、後に手掛ける「快獣ブースカ」での、ユーモラスなブースカの拡大縮小のそれと全く同じで、他の的場作品でもお馴染みの、あの懐かしい技法です。 本DVDの画質は、この時期のわが国の白黒映画としては上質で、ノイズも少なく暗いシーンも充分に映し出され、ストレス無しに楽しめました(片面一層/24F収録)。