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その縦横無尽なカメラ・アングルを駆使しての、悪党どもの絡み合いを堪能しよう。 |
巧い!上手過ぎる!!と、思わず感嘆してしまう、早逝で伝説の映画作家川島雄三の、とびきり奇妙で、ブラックな味わいの大傑作。団地の一世帯の限られた空間の中、縦横無尽なカメラ・アングルを駆使して、悪党どもの、人間臭く、濃厚なドラマが、スリリングに展開する。とにかく、たかだか3DKとおぼしきスペースでの、伊藤雄之助やら、若尾文子やら、高松英郎やら、山岡久乃やら、小沢昭一やら、ミヤコ蝶々やら、船越英二やらの右往左往、虚虚実実の絡み合いは、圧巻の一言だ。男たちを翻弄し、したたかに悪事を重ねる若尾文子もコワイが、貞淑そうに見える山岡久乃が、瞬時に見せる表情こそ、この映画のタイトル通り“しとやかな”獣振りを窺わせる。それにしても、川島雄三のリスペクトとして、「幕末太陽伝」や「雁の寺」のみならず、「洲崎パラダイス・赤信号」や「愛のお荷物」までもDVD化とは、角川エンタテイメントもやるじゃない!! |
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