とても良い / 口コミ件数 : 9件
価格 : 3,161 円
静かに観たい隠れ名作、1972年の製作ですから、NHK少年ドラマシリーズ伝説の名作「タイムトラベラー(時をかける少女のTVドラマ化)」の放映されたのと同時代の作品です。映画冒頭の夏の朝の主人公の目覚める描写は、この映画を象徴する名場面。お遍路旅の途中、一夜のねぐら代わりとした小屋から起き出して、左手で歯を磨きながら水場まで下着姿で歩いて行く主人公の少女(左利きの高橋洋子が好演)に、若さの無限なる創造性を見てとれます。また、主人公が浜辺で全裸になって背中干しをする場面も有名です。吉田拓郎の手掛けた劇中音楽(バイオリンが奏でるインスト楽曲)も秀逸で、主題歌には「今日までそして明日から」を弾き語っています。終盤に登場する新人女優の秋吉久美子が、本名(小野寺久美子)でクレジットされています。素九鬼子の原作本はもはや入手困難ですが、この名作のDVD化は奇跡の喜びです。特に大きなストーリーはなく、旅の途中の超名作と申せます。
斉藤耕一の「津軽じょんがら節」とは打って変わった温もりのある映像。脇を固める三国連太郎、横山リエ、砂塚秀夫らの名演技、もちろん高橋洋子の瑞々しい演技もすばらしいです。また、チョイ役で出る秋吉久美子のはかない姿も印象に残ります。吉田拓郎の音楽が安っぽく編曲されているのは残念ですが主題歌の「今日までそして明日から」の弾き語りはジーンとくるものがあります。全体的に松竹というよりATGぽいところがいいですね。私の中では10本の指に入る映画です。
さまざまな思いを振り切るために旅に出た少女が、旅の間にさまざまな経験を重ねるうちに、母から離れて一人の大人の女に成長していく過程が、繊細なタッチで大切に描かれている。 成長するって素敵な事なんだなと思いました。
主題歌「今日までそして明日から」はこの映画でしかないバージョンと思われる。1970年代マニアには随喜の涙でしょう。懐かしい田舎の風景と、たくろうの「恋の歌」のメロディをバックに、無垢な少女と人生の重みがバランスよくからみ、'70娘が実に魅力的に描かれている。最後に登場する男(高橋悦史)がいい味をだしていた。
ちょっと前に「世界一美しい水死体」を売りにした海外ドラマがあった。 ツインピークスだ。でも自分にとって最も美しい水死体、それは文学世界 にのめり込んで現実に悲観して入水自殺する秋吉久美子の役ですね。 主役の高橋洋子も美しいし、遍路道四国の自然も美しい。、