「シャンソンなんて聞いたこともない」という方でも,エディット・ピアフという名前には聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
1963年,47歳の若さでこの世を去った彼女の歌声が,死後40年を経過した今でも色褪せることなく愛され続けているのは何故なのでしょうか? そういった疑問を解く鍵がこの作品にあります。
1915年12月19日,パリの下町の貧しい家庭に生まれたエディット・ピアフ(マリオン・コティヤール)は,幼くして父方の母親が営む売春宿に預けられ,早い時期から娼婦や売春宿への訪問者たちと接触をもち,このような状況が彼女の人格と人生観に強いインパクトを与え,彼女の音楽の特徴である“傷心的な声を伴った痛切なバラード”という形で表現されました。
オリジナルヒット曲の「バラ色の人生 La vie en rose」(1946年)や,「愛の賛歌 Hymne ? l'amour」(1949年)などを織り交ぜながら,ピアフが世界的に有名な歌手になるまでの成功と挫折,ルイ・ルプレ(ジェラール・ドパルデュー),レーモン・アッソ(マーク・バルベ),マレーネ・ディートリッヒ(カトリーヌ・シロヌ)たちとの華やかな交友関係,そして最愛の恋人,マルセル・セルダン(ジャン=ピエール・マルタンス)との熱烈な恋愛を描いた感動のドラマです。
そういえば,近くの公民館のおばあちゃん合唱団が“ラビアンローズ”という名前なんですが,彼女たちの人生もきっとバラ色なんでしょうね。
2. とても良い
五番街さん
書き込み日: 2007年12月15日
魂の讃歌
原題は「LA VIE EN ROSE」。ピアフの愛に満ちた壮絶な生き様を,誰もが耳にしたことのある魂の歌で辿る。ピアフの情熱が乗り移ったように演じるマリオン・コティヤール,「バラ色」の時は溢れ出さんばかりの愛を惜しげもなく晒し,暗闇からも逃げずしっかりと光を当てた。
歌謡番組で聴く「愛の讃歌」が別の曲に思える。戦後日本の歌謡界にも少なからず影響を与えたであろう,エディットの「バラ色の人生」をご覧あれ。私にとって間違いなく今年のベストだ。