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ボビー BOBBY  [DVD]

ボビー BOBBY  [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 17


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1.  とても良い hide-bonさん 書き込み日: 2007年08月05日

シーン&エステヴェス親子の、そして“あの時代”の希望への、積年の想いが感じられる力作。

 リベラルな気風が強いと言われるハリウッドの中でも、マーティン・シーンは過去逮捕歴が何度もある筋金入りの運動家だ。今作はケネディ一族とも親交があったシーンの息子にして自らもリベラルな俳優エミリオ・エステヴェスが、その“想い”の丈をフィルムに焼き付けた力作である。映画の冒頭で、68年当時アメリカで起こっていた“出来事”がフラッシュで紹介され、劇中何度もロバート・ケネディの演説が流れる辺り、“あの時代”への想いも確実に感じられる。大統領候補が凶弾に倒れるまでの一日を様々な群集ドラマで綴るこのアプローチは、かってロバート・アルトマンが「ナッシュビル」(傑作!)で用いたシチュエーションと重なるが、黒人やスパニッシュ系移民といった下層階級の人々、60年代のアッパーミドルクラスの夫婦の倦怠、LSDの売人、ベトナム徴兵逃れの若者、等当時の事象を切り取っているようなアンサンブルな人物たちが悲劇のアンバサダーホテルに繋がっていくこの目論みは、映画的に成功していると思う。リベラルな信条のスターが多く出演しているが、個人的にはローレンス・フィッシュバーンが印象的。あと、付けまつげのシャロン・ストーンはこの当時のフェイ・ダナウェイそっくりなのが可笑しい。作り手が最も訴えたかったであろうラストの20分、沈痛極まりない鈍い7発の銃弾の後に漂うパセティックなトーンの中で流れるケネディ自身によるアメリカ国内の反暴力への魂の叫びに目頭が熱くなりつつ、“同胞”を“人間”に置き換えれば、今日でも有効なメッセージになる事を噛み締めるべきだと思う。



2.  とても良い DVDマニアさん 書き込み日: 2007年08月25日

秀逸な群像劇

 俳優のエミリオ・エステヴェスが監督のみならず脚本も手がけており、構成やセリフなども見事な出来である。出演者は非常に豪華で、この出演者の顔ぶれであれば、内容が負けてしまう可能性もあるが、そうはならなかったところに彼の才能の凄さが伺える。
 兄のJFKの演説は今でも様々なメディアで流されることが多いが、ロバート・ケネディに関しては暗殺の悲劇は知っていても彼の演説を聴くことは少なかったので、要所要所にロバート・ケネディの演説を入れた構成は、彼の理想主義が人種を越えていかに当時多くの人々に支持されていたかがわかり、その時をリアルタイムで知らない者にとっては背景を知る上で有意義であった。
 映画の最初の方で、まだ40歳を越えたばかりのロバートが「誰かに反対するためでなく、新しい政策を行うために大統領になる」といった内容の発言をしている。自分の兄が凶弾に倒れ、当時司法長官で敵も多かったロバートは自分も狙われる可能性があることを知っていたはずである。その彼の言葉の重さと政治家としての信念の強さは、日本のふやけた政治家たちしか知らない我々にとっては40年を経た今日でもある意味、新鮮な衝撃である。先日の参議院選挙を思い出し、天下国家を論じることができず、地元の利益誘導と敵対政党に反対するだけの主張ばかり訴える多くのわが国の政治家たちにこの映画をみせてやりたいと思った。
 また流れ弾に当たって負傷した人たちがいたことも今回初めて知った。負傷した人、たまたまその場に居合わせた人、選挙活動を行っていた人などの群像劇も、だれることなく丁寧に描かれており、エステヴェスの脚本・演出を受けて立つ俳優陣では年齢の皺を隠さないシャロン・ストーンとデミ・ムーア、貫禄のアンソニー・ホピキンスとハリー・ベラフォンテ、若手のイライジャ・ウッドまで全員が好演しているが、もっとも印象的だったのは、ホテルの調理師に扮するローレンス・フィッシュバーンで、いつもこわおもての役が多い彼が調理場の部下に魅せるやさしい笑顔が印象的だった。また何故彼だけが暗殺の時ホテル内にいなかったにもかかわらず主要な人物として描かれているのか途中までは理解できなかったが、最後に彼が調理場の壁に書き残した言葉がクローズ・アップされ、彼自身がその場にいなくても、彼の言葉がその場の出来事に遭遇したということなのだと納得した。



3.  とても良い ナットウさん 書き込み日: 2007年08月17日

今尚惜しまれる「果たされなかったボビーの夢」

兄、J・F・ケネディを主人公に据えた作品「JFK」や「13デイズ」を思い浮かべたが、どちらとも性格を異とする作品だった。R・F・ケネディは声とニュース映像でのみ登場した。しかし彼の肉声からは、彼が未来のアメリカに持っていたの輝かしい希望や、彼の言葉に共感した多くの人々の期待、更には1968年のアメリカの様子が、判り易く伝わった。歴史に「もしも」は無意味だが、それでも尚、もしも彼が生きていたら今のアメリカとは違っていたのではないか、いかに大切な希望の星を失ってしまったか、そんな「今のアメリカ」の思いが伝わってくるような気がする。

ここに登場した多くの名優たちの中で、印象深かったのはシャロン・ストーンとデミ・ムーア。年相応のしわを隠すことも無く、夫の不倫を悲しみ涙するもう若くは無い女の悲しみを演じるシャロンには、さんざん叩かれた「氷の微笑2」のようなつっぱっりは全くなかった。美容師役シャロンを相手に、台詞ではあったけれどやはり「美貌の峠を過ぎた女」の悲しみを語った飲んだくれのラウンジ歌手役デミ・ムーアにも、シャロンより実年齢で4歳若いとはいえ「今の自分」を受け入れた彼女自身が見て取れた。

構成は「シリアナ」に似て、一見ばらばらに語られたRFKとは直接には無関係の人々の生活や人生が、盛り上がる緊張感の中、最後の一瞬にひとつに収束する。実に見事だった。
全編に亘って使われた彼のメッセージの重みを、再認識させられた。



4.  とても良い Hedさん 書き込み日: 2007年08月23日

美しさに圧倒

ロバート・F・ケネディ暗殺事件当夜、現場となったアンバサダーホテルに居合わせた22人それぞれの人間模様を描いた群像劇。
カット、セリフの一つ一つが丁寧に作り込まれていて何とも美しい。
登場人物が多いがそれぞれにドラマがあり、演技に引き込まれる。
オールスターキャストが流れるようにザッピングされるのは圧巻。
日本では全国公開されていないため、こんなに美しい映画がその他大勢の作品に埋もれてしまうのは残念。



5.  とても良い ゴールドベリさん 書き込み日: 2007年07月03日

当時の時代性と事件の衝撃

イライジャ ウッドが目的でこの映画を観ました。
イライジャの出演シーンは少なかったけど、
豪華出演者による22人の居合わせた人々の思い。
クライマックスはショックでした。何と言う皮肉!
白いタキシード姿で倒れているウイリアムが
いつまでも目に残っています。
引退間近のドアマンのアンソニー・ホプキンスが事件を
知った時のセリフが印象的でした。
ニュースフィルムを交えているので事件までの様子が
リアルに伝わりました。
当時の出来事が懐かしく再現されていたと思います。



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