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主演・レクター博士の世界を堪能。フィレンツェの映像が美しい。 |
映画としての完成度、価値という面からすると「羊たちの沈黙」の方が数段優れているのは間違いないが、私はこの「ハンニバル」が好きだ。というのも、私はレクター博士というキャラクターになぜかとても惹かれるのだ。そして、続編であるこの映画の主演は間違いなくレクター博士のように感じる。その人物像が前作よりより詳しく描かれており、一連のシーンがとても興味深い。レクター博士はフィレンツェに潜んで生活しているが、その生活ぶりが興味深い。特に好きなシーンは自宅のピアノでひとり静かにバッハを弾いているいるところ。音楽が美しいのは言うまでもないが、映像的にも素晴らしい。レクター博士にはなぜかバッハがよく似合う。映画の前半の舞台はおもにフィレンツェで、その街並みはリドリー・スコット調とでも言おうか、暗くブルーな色調で何とも言えず美しい。ヨーロッパの古い街がなぜかレクター博士にはよく似合う。レクター博士に掛けられだ高額な賞金に目がくらんだイタリア人刑事の捜査をあっさり見破り、神業のような手口で始末する。後半はアメリカに舞台を移す。かってレクターに顔面の皮を剥がされた大富豪が復讐すべくレクターを拉致するのだが、この映画ではジョディ・フォスターの役をジュリアン・ムーアが演じているが、これがほとんどミスキャスト。この一点がこの映画の唯一の欠点かもしれない。しかし、リドリー・スコットの演出がよく、私はレクター博士の世界を十人分に堪能した。不思議な魅力を持っている映画だ。 |
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