とても良い / 口コミ件数 : 1件
価格 : 4,200 円
松田優作主演の方が知名度があるが、あれはまったくの原作を知るものからすれば別作品。単に名前だけ借りただけであり、名前を変えてもいいぐらいの作品だ 本作は若き日の仲代達矢が原作が発表されてまもないころ、日本映画の若き力を結集して作られた意欲作であり、その当時のパワーを感じたまさに野獣を感じる作品 原作の伊達邦彦の若いころのを仲代達矢が忠実に再現している。とくに決して心を人に許さない得たいの知れない暗い影を持つ雰囲気を仲代独特の目力が非常にマッチして、見るものに冷たい狂気を感じさせる。もし今リメイクするとしても、仲代以上の伊達邦彦を演じられる役者が日本に存在するのだろうか? 原作といくつか変更点があるが、大筋は再現してるので成功者としてアメリカへ旅立つ原作にそったエンディングとして再現されており、本来成功者であるはずの伊達が他の作品みたいに最後権力に屈するというありえない最後となった他作品とは違い、権力をあざ笑い完全犯罪の成功者として旅立つ姿は非常に爽快で気持ちがいい。 また音楽も非常に秀逸で、作品を美しく狂気に盛り上げている。モノクロ作品だが、それを超越するパワーがあるので、大藪春彦ファンの方は是非お勧めする。