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フォン監督の待望の新作、主演女優のタオ・ホンの魅力・存在感が最高 |
「山の郵便配達」でフォン・ジェンチー監督のフアンになりました。新作公開を待っていたところ、。この春、封切られ、すぐ見に出掛けました。前作同様、懸命に働く庶民の生活を描いています。タオ・ホン演じるションヤンは重慶の場末の飲食街でアヒルの首を揚げたものを売りにした小さな飲屋(酒家)を1人でやっている。この女優が素晴らしい。情感があり、存在感が素晴らしい。年のころ30くらいか。複雑な家庭環境。父は母を捨て、別な女性と暮らし、勝手な兄嫁と麻薬に溺れて更生施設に入っている弟に悩ませられる。そんななかで懸命に彼女は働き、弟の自立を支えようとする。働くだけの日々の中で、夜ごと通ってきていた中年の男に心引かれ、恋めいたこともあるが、相手の男が飲食店街の再開発の地上げやのような存在と知り、この恋はあっけなく終わる。物語としてはこれだけだ。日常の反復とその中で起きるちょっとしたズレ、変事としてのはかない恋、ただ、それだけだが、ちょっと小津監督の世界を思わせる。映画を通して現代中国の庶民の生活の質感が面白い。そして、なによりも主演女優のタオ・ホンの魅力がこの映画を支えている。地味な映画だが、私はこういう映画大好きです。 |
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