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蜘蛛巣城 [DVD]

蜘蛛巣城 [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 16


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クチコミReview一覧
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口コミ件数:16 1 2 3 4 次ページ
1.  とても良い さん 書き込み日: 2005年06月07日

映画の中のテンションが凄い

 最初のシーンから半ばまでのテンションが凄い。思わず見入ってしまった。蜘蛛の出の森のモノクロ映像が怪しげで、よく映画の雰囲気が出ていた。
 だか、黒澤映画の値段は高すぎる。廉価版を出して欲しい。



2.  とても良い ryouka1197さん 書き込み日: 2005年08月06日

大声で叫ぶ

この映画、周囲に向かって大声で叫ぶ場面が多い。
「者ども、出あえ!」「開門!」「物の怪、出あえ!」
三船さん独特の骨太の声がなくしては、この武将の力強さはでないでしょう。
代わって奥方は低い声でゆっくりと絞め殺すようにささやく。
「私はそうは思いません」
身近に低くささやく声の圧力に負け、疑心をだいた鷲津武時は殺人を繰り返していく。
鳥が叫ぶように鳴き、奥方が歩くと衣擦れの音がする。
静寂と切り裂くような音の対比が見事です。
殺風景で広い室内は寒々として、相手の顔を見ないで感情をださずに話す奥方の不気味さ。
そして奥方が手を洗う場面。声も顔もまったく別人。
(ビビアン・リーがこの場面をひどく気に入っていたそうですが、納得できます)
目をギロギロさせて、矢を射られていく鷲津武時。
背に旗をたて鎧兜姿で馬で走る武将の美しさ、城の門の堅剛さ。
英産「マクベス」とはいえ、日本の美しさ重厚さが満載。音響も和風のダイナミズム。
兜のデザインだけでも充分見ごたえあり。重厚な作品です。



3.  とても良い 日本語を愛する者さん 書き込み日: 2009年03月22日

すばらしい。

映画というものは、アクションの凄さとか、映像技術のすばらしさ、とかそんなものでは評価ができないことが、本映画をみることではっきりわかります。段落が変わるときには、ただたんに、パワーポイントのスライドのように、横から、あたらしい場面が入ってくるのですが、こういった手法は、古くてもぜんぜん気になりません。
題材がシェークスピアだけあって、面白いのは当然なのですが、やはり三船が光っています。
映画史に残る傑作であると断言できます。
若い人でまだ見ていない人があれば、ぜひどうぞ。



4.  とても良い 西岡昌紀さん 書き込み日: 2006年09月27日

シェイクスピア映画の最高峰−−無声映画の美しさに立ち戻った世界映画史上の傑作

 シェイクスピアの『マクベス』を、黒澤明監督が、戦国時代の日本の物語に翻案した、世界映画史上に残る傑作である。この映画が、欧米で、どれだけ高い評価を受けたか、若い人達は知らないかも知れない。例えば、ロンドンに国立映画劇場が落成した時、イギリス人は、こけら落としに、黒澤監督を招いて、『蜘蛛巣城』を上映したのである。又、ピーター・ブルックは、コージンツェフの『ハムレット』と黒澤明の『蜘蛛巣城』を全世界で作られたシェイクスピア映画の最高峰だと言ひ切って居る。−−シェイクスピアの国の人々が、この映画に熱狂したのである。−−更には、スピルバーグなども『蜘蛛巣城』を絶賛して居る。
 かつて、黒澤明監督は、『羅生門』を監督した頃の事を回顧して、自分は無声映画の美しさに戻りたかったのだ、と言ふ意味の発言をした事が有る。映画の原点である映像その物の美しさに戻りたかったと言ふ意味である。『蜘蛛巣城』には、『羅生門』以上に、そうした無声映画的な造形美が溢れて居る。−−雨の森、その雨の森で道に迷ふ馬と武者、そこに現れる妖怪、風にはためく旗、霧の中で動く森、そして、鷲津(三船敏郎)が矢を浴びるあの有名な場面、など、まさに無声映画の様な、映像その物の美が、極限まで高められた傑作である。佐藤勝の音楽も素晴らしい。メインタイトルに流れるあの笛の旋律は、日本の映画音楽史上に残る傑作である。私は、日本がこの映画を生んだ事を誇りに思ふ。

(西岡昌紀・内科医)



5.  とても良い glebe-pointさん 書き込み日: 2005年04月24日

ほれぼれします。

黒澤作品の中でも特に完成度の高い作品だと思います。繰り返して見れば見るほど、この映画がどれだけ細部に至るまで入念に作りこまれているか思い知らされます。この「蜘蛛巣城」は、シェイクスピアの「マクベス」を単純にリメイクしたものではありません。黒澤の感性や黒澤組スタッフの情熱と技術が随所に織り込まれた、まったく新しい作品なのです。
また、なんといっても三船の武者ぶりには、本当にほれぼれします。
そもそもこの作品を手がけることになったきっかけは、「三船にマクベスをやらせたらどうだろうか。」という黒澤監督の考えから始まったそうです。



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