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さびしんぼう [DVD]

さびしんぼう [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 32


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1.  とても良い viewさん 書き込み日: 2004年05月13日

青春とは?

10代というのは甘酸っぱかったり、切なかったり、やるせなかったり、実は子供で自分をうまくセーブできず、残酷な面もあるんだなあとこの映画を見て改めて思いました。特に初恋というのは厄介だ。成就しても苦しいし、破れても死にたくなるほど苦しい。

この映画の素晴らしいところは、童話的でありながら、ユーモアの要素が入ったり、前述の青春の残酷さも真正面に向き合って、決して感傷に流されてないところだ。

大人になってからではしょうがないけど、自分にとっての10代ってのは今から考えると、なんの先入観も持たず、目につく物にすぐ飛びついて、人目をはばからず笑いたい時に大笑いし、泣きたい時に大声で泣いて、いくらでも食べられた。

青春というものは、25歳くらいで終わるものでなく、一生続くものじゃないのか?例えば恋をするということは、かなり若いエネルギーを必要とする。恋は一生できる。10代で報われない時期だった人でも20代、30代で取り戻すことができる。

少なくとも大林宣彦監督の青春映画を見てる間の自分はいつでも10代に戻ってる。



2.  とても良い silvermoonさん 書き込み日: 2007年01月04日

富田靖子を最大に生かした傑作

ヒロキの憧れの美少女、百合子の身の上で何が起こっていったのかの確たるものは最後まで明かされなかったが、それがこの映画が深く心に残るものにしていると思う。
それは、百合子の「反対側の顔は見ないで下さい」という謎めいた言葉で、ヒロキにも、そして、見ている私にも「詮索はしないで」という少女の悲痛な叫びと共に、何か宿命を受け入れる覚悟のような爽やかさや強さすら感じさせるのではないかと思った。
さらに、そんな全てをまとめて好きになれという、普段は何を考えているのか分からず、何も言わないおかしな坊主であるヒロキの父親の言葉が意外にも響いてくるのである。
この作品でも、「映像の大林」は十分に堪能できるが、このような絶妙の間合いも大林監督の見事な面であり、黒沢明が絶賛したというのもうなづける。
富田靖子の演技が良かった。気品と奥ゆかしさのある、今では死滅した(?)清楚な女子高生を自然に演じていた。もう一役の得体の知れない「さびしんぼう」も、正体が分かる前からも、時おり母性的な優しさが滲んでいた。
また、ベテラン俳優陣も実に良い味を出している。コメディー部分さえもっと良ければ、邦画史上屈指の作品と思う。



3.  とても良い ずんべらさん 書き込み日: 2003年12月25日

尾道最終作

前半部分のシモネタを使った場面や出演者達の大げさな演技が後半部分の演出を一層高めていると言うのは、はじめ見たとき思いましたがやはりインタビューのときに監督がそれと同じようなことを言ってました。

 私はこの作品は旧尾道三部作の中で一番好きです。旧尾道シリーズは別れがひとつのテーマになっているので見るときは泣いてしまうのですが、この作品が一番泣けました。いわゆる感動シーンを長く見せているので実に気持ちよく泣けました。
 それと、DVDのほうが劇場未公開バージョンのエンディングなのでこっちの方が好きです。



4.  とても良い 時をかける少年さん 書き込み日: 2003年05月16日

秀作です・・・

永遠の愛という普遍のテーマが,現在と過去の交錯する尾道という小さな街で,少年期の微妙な心理という形をとって,美しいショパンの調べに導かれながら進んでゆきます。前半部分は,やや興ざめのする喜劇に思えますが,後半部分になると,それがクライマックスへの布石だったとわかります。観賞後,胸が熱くなるのを押さえられない秀作です。



5.  とても良い michioさん 書き込み日: 2006年01月29日

青春とファンタジーの裏にあるもの

この作品はもっとも私的な映画で「さびしんぼう」は
青少年期から大林さんの中にある造語であり想いだっ
たそうです。
大林映画といえば、なつかしく甘酸っぱい青春ファン
タジーが代名詞ですが、その裏にはいつも相対的な闇
というか影がある。さびしんぼうではなんの事もない
普通の家庭の裏に、両親は恋愛結婚ではなく母は息子
に想いを寄せた人の名と「別れの曲」を、父は薄々と
感じ、知りながら一緒にいることに感謝をしている。
家族とは脆く、小さな事で崩れてしまう様な儚さと、
いつしか繋がる想いと絆を自然に描いている。
それは「ふたり」「とんでろじいちゃん」などでも描
かれてる。
映画とは虚構の世界だから闇の中でそれぞれの想いを
通して見て欲しい。
だから皆がやり過ぎと思ったり、不自然だと思う事も
夢の中で感じてって語る大林さんの世界の中でみんな
受け止められてる気がして本当すごい魅力的な人だ。
アクションや大爆発、特撮等に何億も費やした派手な
CG映画が主流の今はその場で楽しんで後に残らない。
死の病も記憶喪失も甦りもない日常の中で人の想い、
感性を広げないと感じれないそんな映画をちょっと
不思議な表現を交えて創っていって欲しい。




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