 |
1. とても良い |
tashkentさん |
書き込み日: 2004年07月02日 |
|
 |
私達の時代の記録をする男… |
何かのテレビで写真家ジェイムズ・ナクトウェイを知った頃、たまたまこのDVDがあることを知って入手した。世界中を飛び回って報道写真を撮っている同氏だが、主なテーマは戦場であったり、貧困であったりする。 DVDは、ヨーロッパ辺りのテレビ局が手掛けたドキュメンタリー番組のように、淡々とジェイムズ・ナクトウェイの仕事振りを追い、本人や、長く一緒に仕事をした人達、同業者のインタビューが入る。冷徹な眼でレンズを通して写した真実を世界に伝えようとする、ナクトウェイ氏の仕事振りが乗り移ったような造りの記録フィルムである… DVDの普及は、貴重な映像を記録したものが手軽に入手出来るという状況をもたらしたと思うが、これはそうした恩恵を実感させてくれる1本であった。フィルムの冒頭に「写真が良くないとすれば、それは十分に近寄っていないからだ」という、かのロバート・キャパが言ったという言葉が引かれている。ナクトウェイ氏はこれを忠実に実行するように、戦場や、身近な人々の死で日常が叩き壊された最中に居る人々などを撮り続けている。彼が活動してきた過去25年程というものがどういうものであったのか、深く考えさせられる。こうした貴重なフィルムは、多くの人の目に触れて欲しいと思う… |
 |
|
 |
2. とても良い |
butterfishさん |
書き込み日: 2005年01月13日 |
|
 |
彼は問いつづける |
彼は1948年生まれのアメリカ人です。 映画スターのように整った顔立ちに、 余分な肉のない動きやすそうな体。 語り口調はおだやかで、研ぎ澄まされた言葉を紡ぐ。 ナクトウェイは写真の限界を良く知っているが、 その役割と可能性も良く知っているし、心から信じている。 多くの場数を踏んでいるというのに、 いや場数を踏んでいるからこそ、還暦に近い年でも 青年のような心を保ちつづけることが出来るのだろうか。 私が何故か印象に残ったエピソードがある。 ナクトウェイは戦場では朝早くに起き、 一日中その現場でシャッターを切る。 ホテルに戻り、他の写真家やジャーナリストが ビールを飲んでその日見た悲惨な光景を忘れようとしている中、 彼は水を飲み眠りにつき、また翌朝現場へ赴くという。 日本人に馴染み深い報道写真家でいえば、キャパよりも 澤田教一に近いと私は感じました。 若い頃に抱いた思いを何十年も抱きつづけることは 容易ではないでしょう。 うんざりするほど戦地を目にしても、彼は問いつづける。 被写体に対しても、その写真を鑑賞する人に対しても 常に意識を置いている。 その姿勢が作品に生きているように思えます。 このように生きている人を知ることが出来ただけでも良かった。 |
 |
|
|