普通 / 口コミ件数 : 25件
価格 : 2,980 円
私は原作を一文字も読んだことがなく、映画館でタイトルと少しの内容を読んだのみでこの映画に触れましたが、純粋に楽しいと感じることができました。 原作ファンがとやかく言っているのは横に置いておき、一つの作品、映像化された魍魎の匣として楽しめればいいのではないかと思います。 音楽も、役者の演技も、下手に評価しないで見てほしいです。
〜あらすじ〜 少女バラバラ連続殺人事件が起きている最中、引退した女優の 娘が姿を消して榎木津が居所に向かう。関口と敦子はバラバラ に関連があるとされる匣館に乗り込む。バラバラには無関心も 女優に関心がある木場は匣型ビルを捜索する。皆がバラバラに 動きつつも「京極道」中善寺の周りに集い、事件の憑き物落し が始まる。 〜あらすじ おわり〜 あらすじは原作と大筋で同じで、細部で構成・順序が違います。 なお、原作者の京極夏彦氏は「原作の『魍魎の匣』とはまったく 違う、新しい『魍魎の匣』です」と述べています。 原作から期待が高まる人は前作「姑獲鳥の夏」に比べ内容で少し 落ち込み、衣装で少しホッとするかと。特に京極道(笑 さて田中麗奈扮する敦子は、跳ねて走り回って、張り倒されて、 蹴られて、ラリッてと所狭しと動き回っています。現れる度に 場を和ませ笑いを起こすことに感動しますね。怖い題材を扱う サスペンスを娯楽映画たらしめているのは彼女のおかげでしょう。 また堤真一、阿部寛の大立ち回りや黒木瞳の語り、田中麗奈の 読み等各キャストの見せ場も揃っています。最後に出てくる 篠原涼子の立ち振舞いと肌も良いですね!
まず、中国ロケによる戦後間もない日本の風景の再現は、素晴らしかったです。当時の住民の息吹を感じられる見事なセット。マッドサイエンティスト、美馬坂幸四郎(柄本明)の実験室である巨大な発電所跡のような建物も、いかにも国籍不明なテイストがよかった。 全般に言葉で説明するよりもヴィジュアル優先の印象を受けました。 また、話自体が主要メンバーそれぞれが別のネタを追っていて、それが後に1つの事件に集約していくという構成なので、それを生かして「榎木津と陽子」「関口と敦子と鳥口」「青木刑事と木場刑事」「京極堂と魍魎」と4つのパートに分け、更に時間軸を微妙にずらして見せる事でお互いの関係が交錯していく様子を上手く見せて行きます。 メインである京極堂をなかなか登場させず、ようやく本格的に顔を現したかと思えば急速に並行した出来事を結びつけてゆき、中盤以降は猛スピードで物語が進みます。このあたりは、鮮やかでした。 クライマックスは、一種の冒険活劇のようで、怪しさは薄いですが映画的な面白さがありましたし、カタルシスもあった。そして、戦争へのヒューマンなこだわりも感じられました。 柄本明のマッド・サイエンティストぶりは素晴らしかったし、クドカン演じるトラウマを抱えた青年の怪しさもよかった。堤真一、阿部寛、椎名桔平という三様のイイ男の揃い踏みをみるだけでも価値があるというのは、映画を一緒に観た妻の感想でした。(笑) オジサン的には、寺島咲、谷村美月の美少女二人の登場場面がもうちょっと在ったらよかったかなと思うのですがね。
原作と別物として見れば役者の演技も素晴らしいし面白い作品?原作と比較しすぎて評価が下がるだけ。
アニメ版の『巷説百物語』と同じような位置付けの作品になるのではないかと思う。 ギリギリ限界まで原作から離れてしまったことで、却って原作のイメージを傷つけない映画化になっている。 ただ、そういう遊びを容認できない熱心な原作は見ない方がいい。見ても多分腹が立つだけだから。 僕は完全に小説から独立したシリーズとして、京極堂・榎木津・関口の凸凹探偵ぶりをもう少し見てみたいと思った。