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深まり行く秋の東京の景観に、人間模様が切なく心にしみてくる |
オダジョー演じる法学部”8年生”フミヤと、コワオモテの借金取り福原の長い”散歩”。福原は奥さんを殺しているのだが、フミヤとの道中で人間的なユーモアと、奥深い人情味をみせてゆく。東京の秋、散歩ならではの景観をぽ〜っと見ているうちに引き込まれ、そしてラストが近づくにつれ、なんともいえない切なさが胸にこみ上げて来る。。。
福原の散歩は重荷を降ろしていく儀式のようだ。そしてこれは吉祥寺から霞が関まで転々と歩くふたりの、失われた家族の物語でもある。福原の自首前日、二人はスナックのママ麻紀子 (小泉今日子さん)の家で、その姪と4人で、あたかもホンモノの家族のようにカレーライスを食べる。ここでのオダジョーの泣きのシーンがじ〜んとくる。ひとは孤島でありえないということばをおもいだす。終盤、彼らが訪れる遊園地の場面はただ切なく、こころに沁みてくる。ラストは。。。書いてはいけないでしょう、この佳作にふさわしい、心に残る名場面とおもいます。
エンディングテーマは70年代人気のあったムーンライダーズ。この映画、今の東京を描いているのだが、どこか70年代のひとびとの情景を眺めているような、ノスタルジックな雰囲気でした。笑えて、泣けて、ゆったりと時間が流れてゆくような、そしてしみじみとできる良作。東京の秋の散歩気分でどうぞ。星5つです。
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