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オリヲン座からの招待状 [DVD]

オリヲン座からの招待状 [DVD]

良い / 口コミ件数 : 9


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クチコミReview一覧
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口コミ件数:9 1 2 次ページ
1.  とても良い baomiさん 書き込み日: 2008年01月16日

こんな純愛

手を取り合うことだけで、こんなに涙が出てくるなんて・・・
と、思いながら、止まらない涙を押さえながら観ました。
淡い恋ではなく、3組の夫婦のドラマを通じ、人と人との強い絆を感じられる作品です。
宮沢りえさん・・・素晴らしかった・・・
亡き夫が居るはずの縁側を見つめ、思わず涙を流すシーンに、
心が締め付けられました・・・。
是非観てください!



2.  とても良い sasabonさん 書き込み日: 2008年02月13日

昭和30年代の静かな京都西陣の風景 映画からは郷愁すら感じました

主演の宮沢りえの演技がいいですね。押さえた表現ですが、凛とした美しさがあります。目に映る姿が細く、痛々しさすら感じましたが、ふとした表情で感情の機微を浮かべるのが自然に感じられ、ステキな女優さんになったなあと思いました。彼女の表情を見ているだけでこの映画の訴えたいことが伝わるようです。
加瀬亮の虚飾を排除したような立ち振る舞いに好感を持ちました。加瀬亮自身が誠実で純朴な雰囲気を持っており、役を越えて自然に主人公の姿を浮かび上がらせていました。

古びた映画館を舞台にしていますし、子供達と映写技師との交流は邦画版の『ニュー・シネマ・パラダイス』といった感があります。映画館や子供たち、そして館主達の何十年後の姿を映し出すあたりもあの作品を意識しているのでしょうか。

ラストで原田芳雄が「映画人の端くれとして、申し訳なくて…」と挨拶した所で涙が溢れて止まらなくなりましたが、それはそこに込められた熱い思いがストレートに伝わってきたからです。

人に対する優しさを思い出させるような映画です。押しつけがましくないのがまたいいのです。男女の間に存在した何十年にも渡る深い純愛を描いており、温かい感情が支配しました。良心的で温もりを感じさせる映画ですから、今の若い方々に是非観て欲しい作品でもありました。
ジャズピアニストの上原ひろみの音楽は素晴らしかったです。エンディングにも流れていましたが、とても優しく美しい音楽で、映画の抒情的な雰囲気とよく合っていました。



3.  とても良い おじいさんさん 書き込み日: 2008年07月29日

「映画館」と 宮沢リエ 大好きなぼくたちへの最高のプレゼント。

宮沢リエ 大好き。
映画館主の宇崎竜童 大好き。
映画大好きな17歳の少年 勿論 大好き。
映画大好きな少年は 行き場もなく金もなく『オリヲン座』という粋な名前の映画館にたどり着いた。
もう、夜だ。
上映していたのは 『24の瞳』と『君の名は』だ。
映画館で切符を売っていたのは宮沢リエ。
少年はタダで映画を観ることができた。
昭和35年。
館主に懇願、弟子入り。

館主が病死。
その後のオリヲン座はどう生きていくことができたのか。
終末を閉じるのか。
これは関心をもたないと
美しい清楚な作品
さあ、観よう。

さて、この小さなオリヲン座を生かせてきたのは、少年と館主の妻(宮沢リエ)であった。
しかしである。
オリヲン座が閉じる時がきた。
もと少年、その後館主を継いだ男は 丁寧きわまる きまじめなる招待状を送った。
最後の上映作は板東妻三郎の『無法松の一生』だ。

映画館が閉じられる時とは...
同時にそれは 館主の妻の最期でもあった。
館主の妻を演じるは なんと 中原ひとみ。

招待状をうけとった者たちは どう考え行動するのだろうか???
必見



4.  良い ともぱぱさん 書き込み日: 2008年02月19日

映画そして映画館好きならたまらない作品。原作とはかなり違います。

本作は浅田次郎著「鉄道員」のラストを飾る、文庫本で40頁超の短編小説がベースの作品。小説は現代が舞台で、オリヲン座で遊んだ男の子と女の子の今が筋の中心だった。映画では細部に違いはあるが小説の筋を押えつつも、松蔵と妻トヨの2人で切り盛りする映画館に留吉が映写技師の弟子入りをし、松蔵亡き後、映画産業の斜陽化、2人の関係を噂する周囲の目の中で、留吉とトヨが懸命に興行を続ける様が筋の中心となる。若き日の松蔵、トヨ、留吉を演じる、宇崎竜童、宮沢りえ、加瀬亮の3人の演技がすばらしい。特に宮沢りえと加瀬亮の最近の作品はどれも見応えがあり、本作も見逃せない。そして映画ならではの、蛍のシーン、緑の中をトヨが自転車で走るシーンの美しさ。映画では小説と違い無法松の一生が節目で引用されるが、松蔵の無法松の一生への思いとそれを引き継ぐ留吉の師弟関係、そして早くに松蔵が死んだ後、入りの悪い映画館を必死で支え合う留吉とトヨのけなげさ。子供にはサービスしつつ、売り物のアンパンで空腹をしのぐなど泣かせるではありませんか。トヨと留吉はプラトニックの関係だったのかは、本作を観て、原作を読んでのお楽しみ。そして年老いてオリヲン座の歴史に幕をおろす留吉役の原田芳雄の演技の渋さ、懐の深さがよい。閉館の挨拶・最終上映の場面は感動的。

映画中に日本映画史を飾る名画が引用されるが、本作自体も過去の映画を連想させる。映写技師と子供達の交流はニュー・シネマ・パラダイスを、昭和30年代の庶民の生活の再現はALWAYS3丁目の夕日を思わせ、これらの映画が好きな人は本作も気にいるだろう。そして、次々に閉館した昔の町の映画館が好きだった者には本作はたまらない作品。大作ではないが、心に残る小品として、本作を評価したい。



5.  良い 一色町民さん 書き込み日: 2008年04月02日

映画愛、夫婦愛

映画をこよなく愛した男たちと、それをひたむきに支え続けた女の物語といってもいい。 現代の登場人物たち(原田芳雄と中原ひとみ、樋口可南子と田口トモロヲ)が過去を回想する形式。ストリーテリングとしては、まぁオーソドックス(ありがち?)なパターンですね。(笑)

ストーリーに起伏はそれほどありません。でも、そのゆるやかさがいい。女優宮沢リエを観る映画であり、映画そのものを愛しむ映画です。
時代時代の、映画ポスターや、映写室や客席からチラリと見える映画が何と言う映画であるかを当てるだけでも面白い。「無法松の一生」「二十四の瞳」「君の名は」「幕末太陽傳」「丹下左膳」「ギターを持った渡り鳥」「嵐を呼ぶ男」等々。

宮沢リエは、けっして「上手い」女優とは言えないのだけれど、その何とも「自信のない」風情が自然に出せる。「少女」的な要素を残しながら、「永遠の少女」というわけではない。彼女が、自転車を奔放に乗り回すシーンがあるのですが、夫(宇崎竜童)が死に、ある意味では淋しく、同時に解放されもしたことを自然見せるしぐさなど、とってもいい。

絵になるシーンがいくつもあります。前述の自転車のシーン、映画館の運営が難しくなり、がらんとした映画館の客席で、留吉が自分に責任があるとトヨに言うシーン。映画ポスターにもなっている、カヤのなかに蛍を放つシーン等々。

ジャズピアニストの上原ひろみのメインテーマと、ジャズをベースとした劇中音楽、そして静かなエンディング曲が良かった。



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