良い / 口コミ件数 : 3件
価格 : 2,784 円
この映画は1983年東映による作品である。 沖田浩之演じる軍楽隊隊員が主人公であって、日本海海戦は刺身のつまである。 日本の戦争映画は、1980年ごろから女子供が泣きわめくような作りになりだした。 この作品もその一種だろう。 日本海海戦の映画をみたければ、1969年の東宝による『日本海大海戦』の方がよい。 日本の戦争映画がまともだったのは、1980年の『二百三高地』がぎりぎり下限かもしれない。 この作品では『坂の上の雲』で描かれている水兵が海戦前に新品の下着に着替える場面や、 秋山真之がバルチック艦隊発見の報を聞いて小躍りする場面などがあり、東宝版にはないよさもある。 しかし、その場面にいたるまでの緊張感がまるで描かれていないので、とってつけたようである。 この作品も東宝版も、東郷平八郎は三船敏郎が演じている。 東宝版では描かれていない場面をおぎなう意味で、この作品をみるのも一興かもしれない。
いまさら日露戦争を話題にしても意味がないと思う方も多いかと思いますが,当時の日本を『富国強兵』政策に向かわせたのは紛れもなく日露戦争であった。後の太平洋戦争でアメリカ相手に戦うこととなった原点はここにあります。無敵のバルチック艦隊が最初から極東に配備されていたら勝敗はわからなかったし、旅順での戦いは日本に莫大な損害を与え、総合的には日本の負け戦と言ってもおかしくない(ロシアは日本に負けたとは思っていない)。ただ、最後の日本海海戦に勝利したことで日露戦争が終結した。もちろんロシアの南下政策はイギリスやアメリカにとっては都合のいい事ではなかったことは言うまでもないが、歴史をどう正しく読めば良いのかを考えさせられる今作でした。 『海ゆかば』は軍歌でもあるが、とてもいい歌ですのでいつまでも歌い継がれて欲しい名曲です。
本作は、特に日本海海戦に焦点を絞り、 指揮官、幕僚目線でなく、 一般兵、さらに特殊な軍楽隊が主役の話である。 ともすれば、日本海海戦は美談となり語られる。 本当のところ、実際に戦場で闘う海兵は、 本編にあるよう、逃げたい思いにかられたのではなかろうか。 酒を飲んだ後、自殺をした海兵に、非国民呼ばわりする人々。 決戦を前に軍楽隊の最後の演奏を、艦上で行い、 海兵たちが、故郷を思い出し涙するシーン、よく撮られている。 日本海海戦は、日の圧勝とされるが、 艦隊決戦による打ち合いは、相当激しかったのだろう。 主人公の恋人が言った、”国家が何をしてくれるのさ。 ラッパを吹いている時の顔が、一番いい顔してるじゃない。” という台詞。 また、”佐藤浩市”演じる、意地悪い砲手長は 戦後、田を買うために高利貸をやってたという話も泣かせる。 本作は、日本海海戦を別角度で捉えた、良作である。