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迫力が凄い。人間の生々しい欲望を描いたヤクザ映画の傑作 |
戦後60年目の夏、70年代に夢中になった映画をシリーズで最近見ました。あらためてこの映画の持つ、力、迫力に驚かされます。60年代のやくざ映画は義理人情を描いたある種様式美の世界、これも日本人の世界です。そして、もっと生々しく、リアルに、人間の強欲と醜いヤクザの世界を戦後史とからませながら新しい世界を故・深作欣二と笠原和男がつくってれました。惜しくも二人とも比較的若くしてすでに他界しましたが、この「仁義なき戦い」というシリーズ映画は不滅でしょう。仁侠道や仁義などといっても所詮、ご都合主義、節操なく己の強欲のままに生きる、醜く、滑稽ですらあります。私も広島出身、敗戦直後に生まれ、子供の時、何回か抗争シーンを目にしています。恐ろしかった。こうした映画に広島弁はピッタリ。出演者の広島弁も聞いていてあまり抵抗は感じません。とりわけ故・金子信男が演じた狡猾な山守役は絶品でした。この第一作は占領下のヤミ市から物語が始まります。食い詰めた若者が徒党を組み、ヤクザになっていく。そして、その抗争は30年近く続いていく。広能のモデルとなった人の手記がもとになっているだけにリアリティは抜群。マフィア映画の傑作「ゴッド・ファーザー」と比較して、その違いを見るのも面白い。やはり、日本は「村社会」がいまでも残っているのではないでしょうか。政治の世界も含めて。とまれ、70年代の日本を代表する作品のひとつと断言できます。 |
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