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人間がひたむきに手を入れることによって保たれる自然。 |
ヒトが営みの中で、丁寧に手を入れることによって保たれる自然・・・それが里山です。かつて日本人は木を切り、炭を焼きました。炭に適した直径10センチ程度の木を一本切るだけで、空間はひらけて林は驚くほど明るくなります。林の環境には多様性が生まれ、空間は動物たちの狩りの場となりました。日本人が山に手を入れることを放棄して里山がどんどん失われていった結果、動物たちは「道路」という人工物に狩りの場を移し、そして交通事故に遭い、動物病院に運ばれて来ます。
この映像には、森林、湿地、竹というそれぞれに違った「里山」が描かれています。共通するのは、長い歴史の中で培われた知識により自然を理解し、共に生きることを選び、自然に敬意を払い感謝し祈り、多くを望まずひたむきに地道に、日々を1年をそして何代にも渡って自然と共に暮らしていると言うこと。そんな人々と動物と自然の姿が、たんたんと詩的に描かれています。特にポーランドの、機械化をしながらも、牛を湿地と川とコウノトリたちと共存させながら酪農を行っている姿には胸を打たれました。なぜ私たち日本の畜産は、こんなにも何かにせき立てられるように行わなければならないのかと、根源的な疑問を突きつけられた思いでした。
梶浦由記さん(えっsee-sawの人なの?)のノスタルジックな音楽も、映像に厚みを加えています。CDもぜひ出してもらいたいです。
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