マルチなトップ女優ともいえるシャーリーズ・セロンのラブストーリーですが、彼女の情熱的で小顔且つ美顔とは一致しない切れ味鋭い男勝りなところが前面に出ている作品です。
脚本もしっかりとしており、1930-1940年代の戦前から戦時下のパリを舞台に設定し、潤沢で平和な街から不穏な世の中の流れへの変遷と並行して進むラブストーリーが見どころのひとつとなっています。
シャーリーズ・セロン、それに実の伴侶であるスチュアート・タウンゼント、スペインの美形女優ペネロペ・クルスといった颯爽たる面々です。
ギルダ演じるシャーリーズ・セロンはバレエをやっていたこと、ガイ演じるスチュアート・タウンゼントはアイルランド・ダブリン出身であること、ミア演じるペネロペ・クルスはスペイン人であることがこの作品の中の設定が同じです。
原題の「HEAD IN THE CLOUDS」より邦題のほうがうまくつけており、トリコロールとは、英語ではTricolour(三色)で、フランスの国旗(三色旗)を意味しています。
「トリコロールに燃えて」は、艶やかに映える甘美な旋律の中で、炎が燃え盛るような強い感情を示し、それは恋であり、侵略戦争に抵抗するものを表現しています。