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関口知宏の、4年間にわたる鉄道の旅の総決算の旅が、今、始まる |
JR全線走破の旅で、すっかりNHK・BS放送一番の看板番組になった感のある関口知宏の鉄道の旅は、周知のとおり、その後、世界に羽ばたき、ヨーロッパ各国に及んだのだが、率直にいって、ヨーロッパの旅は、「鉄道ぶらり旅」の域を出ず、スケールの点でJR全線走破の旅に遠く及ばない、今一つの企画であった感が否めなかった。
そんな中、昨年3月の予告番組で、約5ヶ月、全長36,000kmにも及ぶ壮大なスケールのこの「中国鉄道大紀行」の放送を知った私は、久々の大ヒット企画の予感がしたのだが、案の定、その後は、毎週日曜日の生放送と日めくり版、放送終了後の各種の特集番組、そして、このDVDと、この番組に釘付けとなってしまったのである。
ところで、この番組の開始にあたって、誰もが心配したのが、中国人の反日感情だろう。私も、注意深く、関口知宏が日本人と名乗った瞬間の中国人の表情の変化を観察していたのだが、画面で見る中国人たちは皆、全く屈託なく、彼を受け入れているのだ。秋の番組の最終回で、関口知宏自身が、露骨な反日感情に出会ってカットしたシーンはなかったといっているので、それは信じていいだろう。もちろん、カメラの存在とか、彼の人間性が寄与するところもあるのだろうが、私などは、マスコミで盛んに喧伝されている反日感情は、一体、何だったのだろうかとも思ってしまうのだ。
さて、肝心のこのDVDの内容だが、これは、4回シリーズの特番として放送された「ハイビジョン特集 春の旅決定版」が、そのまま収録されている。特典映像も、実際には、全て放送済のものを本編から特典映像に移し替えただけであり、番組を全てチェックしていた人は、物足りなく感じるだろう。NHKには、膨大なテープが眠っているはずであり、折角、BOX盤にするのなら、DVDならではの特典映像も用意してほしかったというのが、番組の熱心なファンとしての本音ではある。
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