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人生の落日、男の哀愁、渋い。ル・コントの世界を楽しみたい。 |
いつも、ユニークな物語を見せてくれるル・コント監督の最新作。よく考えると非現実的で、そんなことは起こらないと思うような、そんな物語が展開される。しかし、二人の俳優の演技と存在感が、奇妙なリアリティを感じさせ、自然にその世界に入り込ませる。フランスの田舎町、季節は秋。観光客の姿もなく、町は閑散としている、そんな町に中年のいかにも堅気ではないといった感じの男が列車でやってくる。ジョニー・アリディを映像で久しぶりに見たが、渋い中年になっており、暗い陰を持った役柄にピタリはまっている。男の目的は銀行強盗。仲間と週末に落ち合い、これで足を洗おうと思っている。しかし、季節外れでホテルは休業中、泊まるところがない。偶然会った老教授が自宅に泊めてくれる、そして、週末までの数日間、二人の奇妙な生活が描かれている。大きな家。犯罪者と余命いくばくもない大病を抱えている老教授との会話が面白い。人生の落日を洒落た物語に仕立てたル・コントならではの世界で、いつもながら感心させられる。この監督は、やはり異能の人だ。 |
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