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包帯クラブ [DVD]

包帯クラブ [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 20


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1.  とても良い nappunsaramさん 書き込み日: 2008年03月19日

風にゆれる包帯の純白が心にしみる

「東京タワー」と比べて決して見劣りする作品ではありません。しかし,本作は日本アカデミー賞にノミネートすらされていません。役者たちが若者だからでしょうか? ストーリーや演出がまずかったのでしょうか? いやいや,そんなことはありません。
本作の原作は「家族狩り」で山本周五郎賞,「永遠の仔」で日本推理作家協会賞を受賞した天童荒太が,7年ぶりに書き下ろした小説で,ストーリー性は文句なしですし,メガホンも「明日の記憶」の堤幸彦監督が握ったわけですからこれも文句なし,さすれば,配給会社の広報不足ということになりますかね。
こんな良作を眠らせておくから“日本映画衰退”なんていわれるのだと思います。

心に傷を負った人々を癒すため,依頼の場所に包帯を巻き,写真をメールで送るという奇行をする高校生グループ“包帯クラブ”を柳楽優弥,石原さとみ,田中圭らが好演。「ちりとてちん」の貫地谷しほりも印象的です。
体の傷を巻く包帯が心の傷に巻かれていくのです。
人の悲しみをわかることで自分たちそれぞれの傷に向き合っていきます。
見終えると,心が豊かになったような気分になれる,とてもいい映画です。



2.  とても良い 久保田真史さん 書き込み日: 2008年02月14日

もっと評価されるべき作品

 本作品は個人的には去年映画館で見た作品の中でも、トップ5に入る位の素晴らしい作品だと思います。柳楽優弥が過去に出演した作品の中では一番いいと思います。石原さとみが過去に出演した作品の中では「私のグランパ」と同じくらいいい作品だと思います。しかし、これほど素晴らしい作品なのに世間からあまり評価されていない気がします。事実私は本作品を映画館に見に行ったとき、観客は私を含めてたったの二人でした。

 もっと評価されるべき作品です。教えられることもたくさんある映画です。なんで、本作品が日本アカデミー賞にノミネートされていないのか不思議なくらいです。多くの人、というか全ての人に見てもらいたい作品です。それほどいい作品です。まだ見たことがない人は騙されたと思って一度でいいから見てみてください。そうしたらきっと私と同じような評価になると思います。



3.  とても良い ちゃんどのさん 書き込み日: 2007年12月13日

誰もが抱えている傷を優しく癒してくれるような映画です

誰でも、事情や深さはさまざまでも、心の傷は抱えているはずです。そんな傷のいたみに耐えられず沈んでいる人たちの依頼を受けると、「包帯クラブ」が、依頼者の傷の思い出の場所に包帯を巻きにゆく。。。ヒロインのワラ(石原さとみさん)は、発案者ディノ(柳楽優弥さん)に、”包帯なんか巻いて何が変わるの?”って疑問の声をあげます。そもそも「包帯クラブ」部員たちだって、みんなそれなりの、傷を抱えているのです(ぼくたちもみな、そうですよね)。でも、依頼者は包帯を巻いてもらうと、たしかに、何かしら、ほっとして、救われてゆくのです。

包帯を巻くことは”儀式”でも、勇気をもって、ひとに手を差し伸べること自体に、たぶんとても意味があって、それで人々の痛みに気づいていくことも大切なのでしょう。寓話みたいで、ちょっと哲学的な気もしましたが、若者たちの生命力と、なによりもひとへのあたたかいおもいやりの力が、傷ついたひとびとの傷を癒してしまうようにおもえました。ワラがひとびとと接しながら成長してゆく姿が感動的でした。とくに彼女がマネージャー姿で「ドンマイッ!」ってやるシーンは最高にグッとくる場面でした。

美しい映像、美しい青春映画です。ワラ役石原さとみさんは大変な熱演です。ディノ役柳楽優弥さんも快演!とおもいます。笑いや泣ける場面が自然にあふれていて、そしてひととのふれあいや、ひととして人間らしく生きてゆくことということを静かに語るような。。。見終えると、心が豊かになったような気分になれる、そんな、とてもいい映画です。星5つです。



4.  とても良い substituteさん 書き込み日: 2008年10月07日

高崎がこんなにきれいに見えるなんて・・

柳楽優弥の存在感もさることながら,やはりこれは堤幸彦の映画として優れた作品だと素直に思いました.北関東の都市としては平凡かもしれない高崎が,天童荒太の原作にも必然だったのかなと思わせる自然さで美しく撮影されていて,制作スタッフが作品にかけた真面目さや気持ちが伝わったように感じます.
堤監督はTVのちょっとひねった娯楽作品の人かなと思っていたのですが,なあんだ,こんなに懐が深いじゃないですか.日本の映画界はアジアの他の地域と比べてやっぱり厚みや深さが違いますね.音楽の使い方がもう少しよければ,星6つにしたいぐらいの秀作でした.



5.  とても良い DELTAさん 書き込み日: 2008年11月23日

大人たちの粉塵に埋もれてしまった、最高の青春

少し前に騒動となった柳楽くんのOD騒動。その記事の末尾に本作の興行的失敗について言及されていました。なぜ失敗してしまったのか、なぜ見る人が少なかったのか、不思議でなりません。

人の心の傷に包帯を巻いてあげる。本編中に出てくるセリフにあるとおり、はじめて聞くと「ばっかじゃないの?」と思います。が、彼らの活動を見てゆくうちに、そんな思いは高崎市内を映す美しい映像の彼方に消えてゆきます。

現代の高校生を映す作品は、どれも携帯小説のごとく過激なものばかりです。それは真実ではありませんが、実は本作もそうではありません。しかしながら、どこかにノスタルジーを感じるということは、それを真っ向から否定することもまた、誤りなのではないでしょうか。

劇場公開時、第一週に見に行きました。あまりにも感動したので第二週に見に行ったら、上映回数が一日一回に。この作品を、そんな風に扱っていいわけがありません。興行的失敗=駄作という昨今の映画市場、関係者の見る目のなさに落胆してしまう作品でもある、ということが、本作の価値をさらに上げてしまうと言えば、それはあまりにも残酷ではないでしょうか。



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