良い / 口コミ件数 : 53件
価格 : 3,161 円
マヤ文明をはじめ、古代文明には何か惹かれるものがある。 この作品に描かれている内容が、史実上正しいかどうかは分からないが、古代文明の世界に浸ることは十分できた。 棍棒などでの村の急襲場面、儀式での方法など、古典的な方法であるがゆえの生々しさがある。 自分が生活していた村とは違った文化・風習との、命をかけた接触。 その接触の中で、自分の生きてきた「道」を再び歩き始める主人公。 生き物としての根本である「生」と「死」をめぐる世界が、ここにある。 頭で考えるのではなく、肌で感じる。 そんな作品だ。
有名な俳優の登場なし。CGに頼らず、クロヒョウに追われて、全力疾走したりと、肉体勝負のアクションがすごい。登場人物はマヤ語をしゃべるので、海外でも字幕付きで公開。鮮やかに再現されたチチェンイッツァ型のピラミッドや街並み、住居などの風景と相まって、「本当のマヤの世界もこうだったかな」と思わせる迫力がある。 こうした内容に加え、すっぱり首を切られてしまうシーンや流血、痛そうなシーンも続出するので、万人向きでない面があるのは確か。しかし、主人公が敵に捕らえられ、妻子にも危険が迫る緊張感。耐えに耐え、森に逃げ帰った後の反撃ぶりなど、十分にエンターテインメントしている。 そして、唐突で暗示的なラストシーン。評価がわかれそうだが、個人的には、ここも良かった。歴史考証の甘さを批判する向きもあるようだが、ありがちなハリウッド的解釈で作られても、疑問は続出したはずだし、本作は、昨今のハリウッド作品と一線を画した、肉体派のアクションが売りのはずで、その点は十二分に楽しめる。
「パッション」で世界に衝撃を与えたメル・ギブソン監督(最近は役者よりもこっちが本業になっているようです)が,スペイン人侵略直前のユカタン半島を舞台に,マヤ文明の衰退を,一人の若者の決死の逃走劇を通じて描いた壮絶な歴史アクション・アドベンチャーです。 スペイン人による征服前のマヤ人のみの愛と冒険の活劇という設定ですから,キリスト教のキの字も,銃も鎧も馬も出てきません。洋物の歴史劇映画でこの四つとも出てこない作品はおそらく初めてのことで,馬とか武具をそろえるのは予算的にも大変だから,コスト削減の手段としてメル・ギブソンが考え付いたアイデアだったのかもしれませんね。 キャストには映画出演経験のないネイティブアメリカンの若者たちを起用し,全編を通じてマヤ語で撮影されました。 彼らがジャングルを縦横無尽に駆け回る姿が,かつてマヤ文明のあった時代に引き戻してくれます。彼らの演技は,最近のCGで作られたアクションではなく,本物の躍動する肉体が繰り広げる様々なアクションです。 滝に飛び込み,ジャガーに追いかけられ,泥沼に落ち,木に登り,木々の間を駆けめぐる,これらのシーンの一つ一つが非常に魅力的で,滝に飛び込むシーンなども役者自身が演じたものですからとてもリアルです。 映像の凄さは,ジャングルのシーンだけでなく,再現された村のシーン,河を渡ったり危険な河岸の崖を歩く場面,ピラミッドが建ち並ぶ街の姿など,すべてが言葉を絶するような見事な出来映えです。 「いまだかつて誰も見たことのないビジュアル」という謳い文句は確かにその通りで,話の展開などはさておいても,できるだけ大スクリーンで鑑賞した方がよい作品だと思います。チャンスがあれば是非劇場で観たいと思います。
栄誉なことであったとされるが、この映画では襲撃され捕虜となった人たちが無理やり心臓をえぐられる。現在のメキシコシティと同じ場所で、500年前にこんなことが行われていたのが現代人には信じられないであろう。見る人によっては残酷すぎるが、それは異なる文明に対する拒絶反応である。マヤ文明に何の知識もなくこの映画に接した人の反応は完全に否定的かもしれない。だが、この映画は偉大である。アステカやマヤ文明について学習してからもう一度観るべきだ。 ジャングルで暮らす村人の生活は明るく、活発で、生き生きとし、親近感を覚える。狩猟によって生活を営んでいる彼らはジャングルと共生し、厳しい階級社会の中で退廃的な生き方の都市の人々に対し、穏やかで平和で平等である。実際には猛獣や毒蛇がいつ襲いかかってくるかわからない生存競争の厳しい環境であるが、それを感じさせない強い生命力が充満している。 滅亡してしまった文明なので当時のファッションや言語、風習などを再現するのが困難であったろう。このような難しい仕事をこなし、特殊メーキャップ(エキストラも含め非常に多くの出演者のピアス・かつら・ボディペインティング、格闘時の怪我等)や、多数のアニマトロニクス(バク、妊婦のおなか、心臓、村が襲撃されるときの赤ん坊、ジャガー、出産時の赤ん坊等)、ステデイカムやワイヤーカメラを用いてジャングルで撮影し、ポストプロダクションのCGや画像処理(都市風景、ピラミッド、日食時の太陽/空、矢/槍、死体にたかるハエ、格闘時の血しぶき/傷等)などハイテクを存分に駆使しながら、その技法を全く意識させない作品であり、登場人部の内面が見事に描かれている。 パッションやこのアポカリプトをメル・ギブソンが監督したことは、彼の出演作品を知っているものにとっては信じがたい事実である。この作品では製作や脚本も担当している。まったく信じられない出来栄えである。
メル・ギブソンは役者より監督に向いてるのでは?と、思いました。 無名の役者ばかりのこの映画、すべてのシーンが見逃せません。 美しい大地、家族への強い思いをテーマにした作品はよくありますが、この映画は他の作品と一味も二味も違います。