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曲ごとに笑えたり泣けたり、感動したり元気を与えられたり。PSBの持つ人間らしさが伝わってくると思います。 |
同タイトルの2枚組ベスト盤に合わせてリリースされたPSBのビデオクリップ全集とも呼べる作品。ただし残念ながら「ミラクルズ」「フランボヤント」やチャリティ企画シングルの「アブソルートリー・ファビュラス」は未収録。
PSBのビデオクリップと言えば、「イッツ・ア・シン」と「レント」は今は亡きデレク・ジャーマン(『カラヴァッジオ』や『ヴィトゲンシュタイン』の)が監督していたり、「ビーイング・ボーリング」と「セ・ア・ヴィダ・エ」は著名な写真家のブルース・ウィーバーが監督だったり、というのが有名。あと「ハート」にはノスフェラトゥ(要はドラキュラね)役でイアン・マッケラン翁(ガンダルフでおなじみ)が出演しているのもツボ。
ただ個人的に一番印象に残っているのは初期のクリップ、とりわけ「ウエスト・エンド・ガールズ」や「とどかぬ想い」でのニールとクリスの存在感。まるで「疎外感」が服を着て歩いているかのようなその佇まいこそが、彼等の楽曲に説得力をもたらすと同時にあたかもハーメルンの笛の音のように、当時多感なティーンエイジャーだった私のような人間の心を鷲掴みにしたのだったな、と。
他にも(ゲイである)自分のあるがままを肯定する「ワズ・イット・ワース・イット?」の力強い映像や、HIVで亡くなったクリスの彼氏に捧げた「パニナロ '95」での切なさの表現などグッとくるポイント満載なのだが、中でも一番好きな場面は「サムウェア」の最後、ニールとクリスがドリンク片手に背中合わせに立っているところで、クリスがニヤッと笑って親指でニールの方を指す場面。ちょっとした仕草なのだが、そこに彼等の「パートナーシップ」のあり方が見てとれるようで微笑ましい。 |
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