 |
ジェイムス・モリス扮するハンス・ザックスの歌に感涙! |
「アメリカの指揮者とオケじゃねー!」と数年前まで高を括っていたが、どうしてどうして、ジェイムス・レヴァイン指揮のメトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団は、いつもオリジナルのテイストを醸し出す舞台演出と衣装で、大いに楽しませてくれる。このワーグナーの楽劇<ニュルンベルグのマイスタージンガー>も素晴らしい出来である。エヴァ役のカリタ・マッティラもベテランらしい演技と表情と歌声を聴かせてくれるが、なんと言ってもジェイムス・モリス扮するハンス・ザックスの歌と語りは、ドイツ文化の伝統を守り続けるマイスター達の魂まで感じさせられて素晴らしい。第三幕のクライマックスで、エヴァが歌合戦の勝者(騎士のヴァルター・フォン・シュトゥルツィング)に与えれた月桂樹の冠を、ハンス・ザックスに捧げる場面では、音楽の盛り上がりと共に、涙してしまった。ワーグナーのオペラを敬遠気味だった人には是非ともお薦めしたい一枚です。 |
 |