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好きだ、 [DVD]

好きだ、 [DVD]

良い / 口コミ件数 : 53


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クチコミReview一覧
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1.  とても良い アンブローシアさん 書き込み日: 2007年08月18日

時間を止めて…

この映画の二人は17歳の瞬間から時を止めてしまったかの様だ。言葉ではなく相手の表情からでしか気持ちを読み取れない。社会に出て働いていてもどこか世俗から離れて生活しているような、独自の殻に閉じこもっているような内向的な日常風景。美しい空の景色が常に傍らに寄り添い、二人の孤独を内包する…

随分遠回りしたけれど、止まっていた二人の時間が動き出し、それからの未来を優しく見つめるラストが良かった。宮崎あおいの演技が高く評価されているが、これは正に永作博美の素晴らしさに尽きる。当時20歳の宮崎に透明感は感じられても、幾多の涙や哀しみ、殺伐とした人生の荒涼感を演じた永作には適わないと思う。ことばにならない想いが何気ない「間」や表情から切ない位伝わってきて、そんな彼女を素手で真っすぐに受けとめようとする西島秀俊の真摯さが素敵だった。 17歳にではなく、時間を経た大人が観る方が気持ちを汲み取れる映画。



2.  とても良い 一色町民さん 書き込み日: 2006年07月15日

4人の役者の演技のスゴサ(特に宮崎あおい)

めちゃめちゃストレートな題名の恋愛映画だけれど、作品そのものは、非常に静かなトーンで、二人の男女が時を越え惹かれあっていくのを淡々と描いていきます。決して、世界のどこかで愛を叫んだりはしません。(笑) 
「好きだ!!」ではなく、「好きだ、」というタイトルのニュアンスがこの映画を端的に物語っています。

前半は、17歳のユウの視点で、二人の淡い初恋を綴り、後半では、34歳になったヨースケの視点で、17年ぶりに再会したユウとの微妙な関係が語られます。とにかく間が多く、そして長いです。行間を読むというか、ヘタをすると、とても退屈な映画になってしまうところを、セリフではなく映像、演出で、何かしら感じさせる。

接写が多かったり、狙いすぎかなと思える演出もあったものの、田舎の素朴な情景と殺伐とした色の無い東京との対比も見事でした。
また、1〜2時間カメラを回し続けたり、台本が無かったりと、俳優の力量に負う演出もあったようで、4人の役者がそれに応えているのが素晴らしい。
宮崎あおいから永作博美へ、瑛太から西島秀俊へと、本来無理があるように思える17歳のときと34歳の現在。これがまったく違和感がなかったのは正直驚いた。



3.  とても良い アジアの息吹さん 書き込み日: 2007年03月04日

17歳の君には、まだ判る映画ではない。

石川寛監督、渾身の恋愛映画の主人公たちの年齢は17歳と34歳。
映画は一組のカップルの、この二つの季節を丹念に描いている。
とりあえずストーリーはベタでありきたり。
ワンシーンワンカットが長い上に展開が少なく退屈。
台詞が極端に少なく、文字通り言葉足らず。
それでも私はこの映画を「映画」として高く、高く評価したい。

恋愛映画にありがちなピーカンの青空ではなく
画面にはどんよりと曇ったくもり空が映し出される。
夕焼けや朝焼けではなく、暗闇の一歩手前の黄昏時が、
そして夜明け前の薄暗い早朝が映画の時間として選ばれ、
暗いライティングが二人の顔に翳を落とす。
恋愛映画の王道を真正面から裏切る情景。

しかしこの陰鬱な情景が、見事二人の心情を映し出す。
口に出せなかった言葉、秘めた相手への想い、
大人になってしまった17年の時を経て、なお堰を切る感情が、
菅野よう子の美しい旋律とともに
ゆっくりと胸の底から浮かび上がる映像は、時間を
封じ込める映画というメディアだからできたことだろう。

だからこそラスト、雪道を歩く二人が、明るい光の下
初めて真に寄り添うことができたという結末は、
長いトンネルを抜けた時に似た清々しさと、
高揚感と、未来への希望を強烈に印象付ける。
大人だからこそ描ける、ピュアな感動。
17歳の君には、まだ判る映画ではない。



4.  とても良い izuizu20さん 書き込み日: 2006年07月17日

日本人のらしい映画?

セリフらしいセリフもなくなんだか日常どこにでもある高校生の二人、そして大人になった34歳の二人を隠し撮りしているんじゃないかと思わせる。ストレートに気持ちを表現するような映画も良いですが、行間を読み取るようなこの映画の作りにあっぱれです。日本人だから作れる映画かな?と感じました。



5.  とても良い 読観聞人さん 書き込み日: 2007年01月05日

「、」についての再考

あー、いい。
語りつくしてしまうと逆にその良さが薄れていってしまうのではと思わせられるほど。
だからここではあえて「好きだ、」の「、」について考えてみる。私の場合「、」は長い文章で息が詰まったときに間に挟む。それは文から文へとつながっていくものである。だからこの「好きだ、」という映画も、あの最後のシーンから次へとつながっていくのだと思う。「好きだ。」だとどこか自己完結型で、はじめて恋をした男の子に告白するティーンのようだ。彼らにとって重要なのは伝えることであり、通じ合って次につながることはその結果でしかないのだと思う。(もちろん、一般論ではないです)でも酸いも甘いも知り尽くした大人の場合は、「。」では終わらせたくないのである。石川寛監督は雪道を二人で歩む姿を最後に映し出す。大人の恋は終わることなく、きっとここからはじまり続いてゆくのです。

俳優陣もたまらないです。
宮崎あおい、西島秀俊、瑛太、永作博美、そしてこんなところにちゃっかり加勢亮!



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