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1. とても良い |
Mayさん |
書き込み日: 2004年11月02日 |
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「人生という"悲劇"」 |
アウグストゥスの死の床での言葉「私は、人生という喜劇を、うまく演じきれただろうか」という言葉には、悲哀を感じずにはいられません。 なぜなら、この映画に描かれているアウグストゥスの一生は、「喜劇」というよりは「悲劇」だったからなのです。 若きオクタヴィアヌスを導いたユリウス・カエサル。 旅立ちの時から共にいたアグリッパ、決断を与えたブレーンであるマエケナス。 戦場で一度は妥協し、一度は和解したマルクス・アントニウス。 みんな彼よりも先に逝ってしまった。 老いたアウグストゥスは、計算高いリヴィアに恐れと疑いを抱きつつ、ユリアの振る舞いに頭を抱える。 ユルスには命を奪われかける。 一時は離したティベリウスへ、アウグストゥスの持つ「悲劇」の運命を引き継がなくてはいけなかったとき、次の皇帝に対して哀れみを持たずにはいられなかったのではないかとも思ってしまいます。 「アウグストゥス」という称号は、権力と悲劇をもたらすということを、アウグストゥス自信が一番よく知っていたはずです。 ローマとアウグストゥスの『現実』を一番よく理解し表現したのが、この映画です。 パクス・ロマーナという華々しい言葉の裏には、一人の男の人生を犠牲にして成立した世界という現実があります。 賛美でもなく非難でもない、ローマン・エンパイアが覗けてきます。 |
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2. とても良い |
まさあきすとさん |
書き込み日: 2004年11月20日 |
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公的な立場と私的な立場 |
この作品は、公的な立場と私的な立場との葛藤を見事に表した 名作だと思います。 アウグストゥスの台詞の一つ一つは含蓄があり、深いものを感じ ました。そのストイックさをもとにローマ帝国が築かれたと思うと 決して英雄という一言で片付けることのできない苦悩が感じ とれました。 個人的には、叔父のカエサルが殺された後のアウグストゥスの 「ローマへ戻る」という決断する場面が気負いがなくて好きです。 仕事人間で孤独感を感じたことのある人には共感できる部分が あるのではないかと思いました。 |
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3. とても良い |
モモンガさん |
書き込み日: 2005年05月13日 |
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人生の悲哀を教えてくれる深みのある内容 |
総制作費30億円、歴史スペクタクル超大作のうたい文句。 しかもピーター・オトゥールの主演とあっては期待しないほうがおかしい。 「アラビアのロレンス」や「ベン・ハー」ほどの壮大さもなく、テレビドラマチックな内容であった。 ただ、この時代の映画の主人公と言えば、シーザーやクレオパトラがメインで、オクタヴィアヌスを主人公にしたものとしては初めてではないだろうか。 演技派の役者が多く、特にピーター・オトゥールが自身の人生の深みにも増して、味のある役作りをしている。人生のはかなさ、悲哀といったものを感じさせてくれる。 臨終に際して、立ち会った者たちが主人公の求めに応じて拍手をしているが、史実とすればオクタヴィアヌスという人物はもの凄い人であったと思う。 オクタヴィアヌスの妻リヴィアの娘時代の役を演じているマルティナ・ステラの美しさが印象に残った。 |
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4. 良い |
mofftakaさん |
書き込み日: 2005年03月15日 |
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良作のドラマスペシャル |
まず、何といってもピーター・オトゥールの演技が素晴らしい。苦悩を抱えた老人を、見事に演じている。 ただし、彼の演じているアウグストゥスは、まだ五十代であるため、少々老け過ぎであるように思える。 戦闘シーンは一回しかないが、迫力はなかなかのものである。日本の大河ドラマも、これくらいは出来るようになってほしい。ローマ兵の装備も、多少様式化されているが、ある程度は忠実に作られている。(紀元一世紀から二世紀のものではあるが)きちんと投槍も投げている!! ただし、軍団同士が激突して、直に剣で渡り合っているシーンは、演技なのがバレバレで、迫力に欠ける、また、それほどエキストラがいないのか、戦列の薄さが際立っている。CGもレヴェルが低い。 マエケナスやアグリッパが活躍する作品が、日本で見られるのは初めてではなかろうか。彼らは史実では、オクタヴィアヌスの腹臣兼親友として大活躍したのだが、これまでのハリウッド製ローマ映画などでは、見かけることも少なかった。そういう意味でも、この作品は貴重である。 ただし、やはり彼らの出番は少なく、彼ら三人の友情や絆を、完璧に描けているとはいえない。 ローマの市街地のセットは、共和制当時のフォロ・ロマーノをきちんと再現している。 ただし、カメラを向けた方向によっては、野原が映ってしまったりしているので、もう少し何らかの工夫がほしかった。 何はともあれ、この作品は今までクレオパトラ側の視点で描かれることの多かったオクタヴィアヌスがアウグストゥスになるまでの歴史を、オクタヴィアヌスの視点で描くいているという点で価値がある。 また、これを製作したのはイタリア人であると思うので、アメリカ製の映画と見比べてみて、両者の持つローマ人像を比較してみるのも面白いと思う。 それにつけても、この作品の原作となった小説、Allan Massie の作品群、即ち「Augustus」(これが原作)「Caesar」「Tiberius」「Antonius」は邦訳されるべきである。 |
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