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小さな中国のお針子 [DVD]

小さな中国のお針子 [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 17


価格 : 1,500 円





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1.  とても良い さん 書き込み日: 2003年08月26日

美しい映画です

DVD発売を心待ちにしていた作品です。
本も出版されていますが、この映画の監督は原作者でもあり、また自身の体験がベースになっている為か、
全ての登場人物がいとおしく丁寧に描かれていて、心温まる「良い映画」でした。

ストーリーを一言で纏めるのはとても難しいのですが、

文化大革命という中国の暗い時代において、その暗さにテーマを置くのではなく
逆境にもめげず精一杯生きる少年たちと美しいお針子の少女との交流、成長。
フランスに移住した監督=原作者ということで、多少西洋かぶれ(笑)な視点と言われればそれまでですが、
甘酸っぱい青春時代を思い起こされます。また、美しい中国の山岳地帯の風景も見逃せません。

俳優は「山の郵便配達」のリュウ・イェ、「ハリウッド★ホンコン」のジョウ・シュン、日本での知名度はイマイチですが
中国では大人気のチュン・コンです。
いろんな世代の方々に観て頂きたい、オススメの一本です!



2.  とても良い thetaohさん 書き込み日: 2004年08月25日

フランス人スタッフによるお洒落な中国映画

2009年に完成予定である中国揚子江に建設中の三峡ダムは、4000を超える市町村が湖底に沈み、100万人以上の人民が移動を余儀なくされる。文化革命時代のそんな村の一つであるチベットとの国境沿いにある鳳凰山を舞台にして、"再教育"のためにこの村に送られてきた反革命分子の2人の医者の息子が織りなす仕立て屋の孫娘との恋物語と村の人々との生活を描く。密かに、禁じられている西洋文学の本を回し読みしたり、ヴァイオリンを弾いたりするが、文革特有の密告、いじめなど暗い部分に関しては、執拗にならないように意外にさらっと流したり、ユーモアで交わすなどして陰湿にならないようにしている。最初は中国映画と思っていたが、フランスで映画を学んだダイ・シージェ監督とフランス・スタッフによるフランス映画である。ところどころにヴァイオリンの音楽がかかるが、作品はモーツアルト:ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334、同ヴァイオリン協奏曲第3番k.216、ベートーヴェン:弦楽四重奏第14番嬰ハ短調op131。



3.  とても良い なら夫さん 書き込み日: 2004年02月01日

ノスタルジーという反省

中国の文化大革命という暗黒の圧制時代を批判揶揄していながらも、何処か、「ほとんど何も無かったけれど、・・・ あの時代は良かったなあ。」というノスタルジーの方が濃厚に感じられるのは、作り手が少年から青年というはざ間の年齢にその時代を過ごしたせいなのかもしれませんし、もう少し普遍的な、情報や物が溢れる現代よりも、何も無かった昔の方が幸福だったのかもしれないという文明懐疑からなのかしれません。本さえ自由に読めないような状況は最悪と思いつつ、そういう状況下で読んだ本は、乾ききった喉を潤す一杯の水のような美味しさだろうというのも容易に想像はでき、ある意味非常に羨ましくも感じさせらてもしまいます。・・・ 良くも悪くも、所詮、過去に戻ることは不可能ながら、こんな風に、時には立ち止まり、振り返り、ノスタルジックに今を、あるいは過去を、反省させられてしまうのは決して悪い体験ではありませんでした。いい映画だったと思います。



4.  とても良い さん 書き込み日: 2003年08月25日

感動でしたよね

文革モノの映画というのもありがちなネタになってきましたが、
それでも、激動の時代にしか出せない
心に染みる話しがあるんですね。
舞台が長江流域にある、辺鄙な村で、
とにかく美しい。
ストーリーも2人の下放された青年と村の小さなお針子の恋物語が
絶妙に切なく描かれています。



5.  とても良い tomomisaekiphdさん 書き込み日: 2004年10月06日

女性とは、何と強い、そして哀しい性なのだろうか。

森鴎外の「舞姫」にどことなく似ているストーリー。この映画の主人公、お針子は、自分の妊娠が社会に認められないことを知ったとき、ひとりでその哀しみを受け入れる。将来有望な男を村にひきとめることも、男についていって重荷になることも選ばなかった。かといって、自分ひとりこのまま村に住みつづければ、自分だけでなくおじいさんにとっても不名誉なこととなる。だから、街の雑踏の中に身を隠すために、去っていく。教育を受けたことのない美貌の娘が街の雑踏に混じれば、どのような哀しい人生が待ち受けているかは、推察できよう。女性とは、何と強い、そして哀しい性なのだろうか。

法は、本来、人々の権利を守り、人々の幸福を追求するためにあるのだと思う。支配者がイデオロギーのもとに敷いた厳格な法は、人々を傷つける。貧富の差をなくそうというイデオロギーや試みは理解できるところだが、その意図は実現できたか。それが証拠に、この映画で革命反逆分子と呼ばれた都会文明青年たちは、村の泥に埋まらず、彼らの父親世代と同じような人生を選んだではないか。都市部と農村部とでは、今でも、貧富や教育程度の差が、残存しているではないか。貧富や教育程度の差に対する原因の研究や原因を取り除くための実質的な政策施行を欠いたイデオロギーの押し付けは、人の心も、社会構造も、変えることなどできない。

娘が男と出会う湖や別れを告げる千段階段のある村は、本当に美しい。フランス映画の影響を受けたストーリー展開は、ハイセンスでエキゾチック。これらの要素は、この映画がもたらす哀しみや怒りを和らげてくれる。



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